「鉄人」が、ついに歴代1位の大記録に並んだ。現役関取最年長で東前頭10枚目の玉鷲(39=片男波)が、初土俵からの通算連続出場を、元関脇青葉城に並ぶ歴代1位の1630回に伸ばした。04年初場所の前相撲で初土俵を踏み、翌春場所で番付に初めてしこ名が載ってから20年半。休まず出場し続けて打ち立てた金字塔に、土俵入りから万雷の拍手で迎えられた。前頭佐田の海にはたき込まれ、初日から2連敗となったが、11月には40歳になる今も全力で戦い続けている。

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<玉鷲アラカルト>

◆生まれ&家族 1984年11月16日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。誕生時は4800グラム。

◆家族 12年に妻エルデネビレグさんと結婚。16年に長男、19年初場所の初優勝当日早朝に次男が誕生。「ママの言うことを聞かなかったときは怒る。オレの彼女だから」。

◆本名変更 3月に日本国籍を取得し、引退後に親方として日本相撲協会に残る資格を得た。本名はバトジャルガル・ムンフオリギルから「玉鷲一朗」へ。変更決定は「ニュースで知りました」。

◆スポーツ歴 本格的な競技歴はなく、モンゴルではサッカーとバスケットボールに興じた。マイケル・ジョーダンが好き。

◆角界入りのきっかけ 体の大きさを生かせると思い、相撲に興味を持って来日。両国で自転車に乗った力士を発見し、付いて行くと井筒部屋に着いた。井筒親方(元関脇逆鉾)にもてなしを受け、飲み物を持って来てくれた当時幕下の鶴竜から旭鷲山を紹介してもらう。旭鷲山の紹介で片男波部屋に入門、04年初場所で初土俵を踏む。

◆遅咲き 新入幕は08年秋場所。5度の再入幕を経て、初土俵から所要66場所の新三役(15年春場所、小結)同76場所の三賞(16年九州場所、技能)は外国人力士で最スロー記録。初金星は15年夏場所9日目に日馬富士から、通算7個。

◆押し相撲 取り口は強烈なのど輪が武器の突き押し相撲が持ち味。「殴られるのが好き。Mみたいだけど。“男”を感じる」。

◆2休 日本相撲協会ホームページの公式記録で、生涯成績は821勝810敗2休。22年名古屋場所で、部屋に新型コロナウイルス感染者が出て、規定により13日目から3日間休場した(うち1日は不戦敗)。不可抗力で休場扱いにならず、連続出場記録は継続された。

◆特技 来日前はホテルマンを目指しており、片方の腕で大皿料理を7枚同時に運べる。巨体で料理を運ぶ姿に「おいしそうに見える」と好評。

◆女子力 小物作り、料理作り、手芸が得意。

◆サイズ 189センチ、178キロ。

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