大相撲で大関経験者の十両朝乃山(30=高砂)が29日、東京・両国国技館で行われた、兄弟子で元十両朝弁慶の酒井泰伸さん(35)の断髪式に出席した。酒井さんと初対面したのは、自身が近大3年時、大阪で行われた春場所だったという。近大の稽古場まで、近大OBの若松親方(元前頭朝乃若)らと訪れ、胸を合わせたといい「十両の弁慶さんと相撲を取った時は衝撃的だった。『プロの洗礼』。これがプロとアマチュアの違いなのかと感じた。重さ、圧力。まさに『湘南の重戦車』だった」と、当時は新十両昇進直前だった、朝弁慶の強さに驚かされた思い出を明かした。

大食漢の朝弁慶と一緒に食事に行くと「弁慶さんがいっぱい食べるので、きつかった。近くで、いっぱい食べている人がいると、こっちも食べなくちゃいけない気になるので(笑い)」と、自然と体づくりになっていったという。

自身は7月の名古屋場所4日目に、左膝の大けがを負い、現時点では来年3月の春場所での復帰を目指している。「てっぽうは、もうやっています」と、上半身を動かす分には、問題ないという。ただ「まだ膝を曲げるのは違和感がある」といい、四股まではできないが、左右交互に大きめに足踏みするような動きをして、徐々に下半身も鍛え始めている。全休した秋場所は連日、テレビ中継を見ていたといい「大の里、って言っちゃダメか。新大関、強かったですね。いつか、対戦できるようになりたい」と話した。来年春場所で復帰となれば、三段目からの再起が濃厚。そうなれば、来年中の対戦は難しいかもしれないが、幕内上位に戻ることを願っていた。