幕内経験者の人気者で、西幕下10枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が、今場所初黒星を喫した。

東幕下8枚目西ノ龍との、連勝同士の一番は、立ち合いで左を差し、主導権を握りかけた。だが、相手に小手に振られ、即座に突かれると距離を取られた。それでも炎鵬は食い下がり、2度、3度と左を差しては、小手に振られてから突き放された。相手の左をたぐって一本背負いも試みる動きを見せながら、寄り立てたが、土俵際で最後は突き落とされた。首根っこごと、上から体重をかけられる強引な攻めに屈し、2勝1敗となった。

ただ突き落としの際に、西ノ龍の右足甲が返っており、炎鵬が落ちるのと同体ではないかと物言いがついた。3分近い、長い協議の末、行司軍配通り、相手方の勝ちとなった。「土俵際の詰め。あそこは出るしかなかったので出た。自分の弱み、軽さが出た」と、土俵際で逆転された格好となり、悔しさをにじませた。

取組後は、相手の突きが入った右目を痛そうに押さえながら取材に応じた。取材が終わることには、わずかに腫れてきていたが「こういう日もある。もちろん、負けるのは1番悔しい。でも、負けることにも意味がある。よかったところもある。良かったところは褒めてあげたい。(右目は)大丈夫」と、前向きに話した。

首の大けがで7場所連続休場から序ノ口で再起し、先場所まで5場所連続で6勝1敗の好成績を収めてきた。7戦全勝なら、来場所の十両昇進を確実にできる、幕下15枚目以内に入ってきたことで、関取復帰の可能性もあった中で痛恨の1敗。来場所の再十両は、絶望的となった。それでも「今日は今日、明日は明日。また頑張ります」と、気落ちした様子は見せなかった。すでに次の一番を見据え、前向きだった。