日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の新番付を発表した。

5月の夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大の里(25=二所ノ関)が、昭和以降最速となる、初土俵から所要13場所で「横綱」として番付に名を連ねた。新横綱誕生は、初場所後に昇進した豊昇龍に続いて今年2人目。江戸時代から数えて史上75人目となった。負け越しなしでの昇進は昭和以降初。新入幕から所要9場所は、1958年(昭33)の年6場所制以降では、大鵬の11場所を抜いて最速など、記録ずくめの昇進となった。

大の里は「西横綱」で、「東横綱」の豊昇龍とともに、番付の東西に横綱が名を連ねるのは、21年秋場所以来、4年ぶりとなった。その場所は、前の場所で45度目の優勝を全勝で飾った白鵬が東、新横綱の照ノ富士が西。ただ、白鵬は全休し、場所後に引退したため、東西の横綱がそろって出場となると、鶴竜の現役最後の一番となった20年7月場所初日以来、5年ぶりで、白鵬とともに東西横綱が出場していた。

小結には先場所、東前頭6枚目で10勝5敗だった欧勝馬(28=鳴戸)が、大きく番付を上げて新三役を勝ち取った。元大関琴欧洲の鳴戸親方が創設した部屋としては初、モンゴル出身では15人目、日体大出身では7人目の三役力士となった。

もう1人の小結は、先場所に続いて高安(35=田子ノ浦)が名を連ねた。小結で6勝ながら、翌場所も小結を務めるのは、1場所15日制が定着した1949年(昭24)夏場所以降では初。先場所は東前頭筆頭から西前頭5枚目までの10人が全員、負け越していたために起きた珍事となった。

関脇には、いずれも先場所で2桁白星を挙げた、実力者3人が名を連ねた。大栄翔(31=追手風)は5場所連続、霧島(29=音羽山)は2場所連続の関脇。小結だった先場所、優勝次点の12勝を挙げた若隆景は、右膝の大けがで長期離脱する以前の23年春場所以来、14場所ぶりの復帰となった。関脇経験者が幕下以下に番付を下げた後、関脇に戻るのは琴風、照ノ富士に続いて史上3人目という復活劇となった。