[ 2014年6月25日19時23分 ]
W杯ブラジル大会のF組最終戦、ナイジェリア対アルゼンチンが25日(日本時間26日午前1時)ポルトアレグレで行われる。
初戦でイランとスコアレスドローに終わったナイジェリアは、第2戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦を1-0で勝利。前半にオデムウィンギが奪ったゴールを最後まで守り切り、F組2位に躍り出た。自力で1次リーグ突破を決めるためには引き分け以上の結果を残すことが必要。勝てば首位通過を果たせる。
一方、初戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦をメッシの決勝ゴールで2-1と勝利したアルゼンチンは、続く第2戦でイランに1-0と辛勝。イランの堅守を崩すのに苦しんだが、土壇場にメッシがゴールを挙げてチームを決勝トーナメントに導いた。引き分け以上で首位通過を決められるアルゼンチンだが、今後に向けてメッシに依存しすぎない戦い方を披露する必要がある。
★前回大会でも激突
このカードは、前回大会の1次リーグでも実現し、その試合は、序盤にセットプレーからエインセが決めたゴールを最後まで守り切ったアルゼンチンが1-0で勝利している。アルゼンチンは、追加点を奪いに攻勢をかけたが、GKエニュアマの好セーブによって1点止まりとなった。今回も、ナイジェリアがアルゼンチンの攻撃を凌ぐ展開となるのか。
◆ナイジェリア代表◆【4-2-3-1】
予想スタメン
GK
エニュアマ
DF
アンブローズ、オメルオ、ヨボ、オシャニワ
MF
オデムウィンジ、オナジ、ババトゥンデ、ミケル、ムサ
FW
エメニケ
負傷者
オボアボナ(足首)
出場停止者
なし
初戦のイラン戦で負傷交代したDFオボアボナは、回復の状況次第で先発入りする可能性がる。その場合は、DFヨボが外れるだろう。それ以外は第2戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦と同じメンバーを用いると予想。
◆アルゼンチン代表◆【4-3-3】
予想スタメン
GK:ロメロ
DF:サバレタ、F・フェルナンデス、ガライ、バサンタ
MF:ガゴ、マスケラーノ、ディマリア
FW:イグアイン、メッシ、アグエロ
負傷者:なし
出場停止者:なし
イラン戦と同じメンバーを起用すると思われるが、連戦を考慮して多少のメンバー変更が行われるかもしれない。DFロホはイエローカードを1枚受けているため、代わりにDFバサンタが起用されるだろう。また、得点力不足に陥っている前線は、FWラベッシやFWパラシオがスタメン入りする可能性もある。
★注目選手
◆FWエマニュエル・エメニケ(ナイジェリア)
第2戦のボスニア戦でオデムウィンジの決勝ゴールを演出したのがエメニケ。スピードとフィジカルを生かした突破力を有する上に足元の技術に秀でるフェネルバフチェFWは、今回のアルゼンチン戦でも攻撃をけん引することが求められる。今回の対戦ではアルゼンチンに押し込まれる展開が予想されるが、カウンターの際にムサやオデムウィンジとともに鋭い攻撃を披露して、ゴールを奪いたいところ。
◆MFアンヘル・ディマリア(アルゼンチン)
メッシとともに攻撃をけん引するディマリアのパフォーマンスに注目。昨シーズンは、RマドリードのCL制覇に貢献。ドリブルとパス、シュートの全てにおいて卓越したパフォーマンスを披露し、局面を個人で打開できる選手に成長。ここまでの2試合はメッシの力に依存するチーム状況となっているため、決勝トーナメントで強豪国と対戦した際にエースを封じ込められた場合は攻撃が手詰まりとなる可能性がある。それを払拭するためにも、ディマリアのパフォーマンスに期待が懸かる。【超ワールドサッカー】