17日のAKB48選抜総選挙開票イベントのスピーチで前代未聞の「結婚宣言」をしたNMB48須藤凜々花(20)が21日、都内でスポーツ紙の合同会見に臨み、グループを卒業する決意を明かし、宣言の真意も説明した。結婚相手は医療関係勤務の20代一般男性で「卒業したら結婚しよう」とプロポーズもされていたという。交際をキャッチされた「週刊文春」に報道される前に自分の言葉で伝えたかったので宣言した。グループ卒業の時期は未定だ。

 須藤は緊張した面持ちで謝罪後、約1時間にわたって質問に丁寧に答えた。

 「卒業します」。結婚宣言時はそこまで考えていなかった。宣言後、秋元康総合プロデューサーや周囲にグループ活動続行を勧められた。しかし4日間熟考する中、今年に入ってプロポーズされていた恋人に「一緒に絶対にすてきな人生を歩んでいこうね」と言われ卒業を選択。今後は哲学者になる夢に向けて大学進学も考える。「芸能活動にはこだわらない」としたが、引退は明言しなかった。

 恋人との出会いは一昨年11月、母親の誕生日会。「ファンの方ではなく、母の友人で、最初に会った時から好きだなって思った。でも初めて人を好きになったから最初はその好きがよく分からなくて」。1年後の昨年末に告白され、交際を始めた。

 それから半年間、恋愛もNMB48の活動も「両方とも真剣にやってきて、ずっと葛藤があった。今はグループの大切な時なのでほっぽりだせないと、ずっと割り切れずにいました」。そんな中で週刊文春に交際をキャッチされた。「彼が取材を受けたことを知って、私から大人に相談しました」。同誌からは総選挙の最中に生配信するネット番組「文春砲LIVE」での暴露を予告されていた。「大好きなファンの方々を傷つけてしまうし、先輩方が築き上げてきた総選挙の舞台に水を差してしまうこともすごく申し訳なくて悩んだのですが、どうしても自分の口で言いたかった。批判は覚悟の上で言いたかった」。

 17日に沖縄で行われた総選挙開票で3万1779票を獲得し、自己最高の20位となった。投票したファンは数千万円を投じたことになる。順位発表後のスピーチでファンやNMB48メンバーに感謝した後「えっと、私、私、NMB48須藤凜々花は結婚します」と突然言い出した。司会の質問に「相手はいます」などと答えた。荒天のため会場は野外ではなく公民館となり、ファンは入場しなかったが、フジテレビ系で放送された。「すごく傷つけて、批判されても嫌われても当然のことをしてしまったんですけど、私はここまで応援してくださったことを絶対に忘れずに、自分の夢を実現させたい。(騒動を起こしたことには)ずっと向き合い続けたい」。後悔も反省もして何度も謝罪した。「でも自分の大切にしてきた選択なので、反応も全て受け入れます」。ファンと対面する24日の握手会への参加も約束した。

 結婚時期は未定。婚約は正式にしていないが、既に家族ぐるみの仲。「結婚を早くしたいわけじゃないけど、ずっと一緒にいたい」と話した。