NGT48村雲颯香(22)が31日、新潟・NGT48劇場で卒業公演を行った。

7月18日に、グループの公式サイトで卒業を発表していた。オープニングから会場は愛称の「もふちゃん」コールにあふれ、村雲も笑顔で応えた。自己紹介では「皆さんに伝えたいことは、こうして皆さんが思ってくれたから卒業公演が出来たということ。たくさんの気持ちをいただいているので、今日はお返ししたい。最高の1日にします」とあいさつした。

アンコールでは、日下部愛菜(17)清司麗菜(18)とともに「僕たちの地球」や、シングル曲「世界の人へ」などを披露。日下部と清司からの手紙には涙する場面もあった。

昨年12月に起きた元メンバーの山口真帆(23)への暴行事件以降、山口と同時に5月に卒業した菅原りこ(18)長谷川玲奈(18)とともに、山口の側に寄り添ったメンバーの1人だったが、グループに残留。7月に卒業を発表した際には、卒業と同時に芸能界を引退することを明らかにしていた。

村雲は最後に「寂しいけど、寂しい思いで卒業を迎えられるのうれしいです。この半年くらいは苦しいことが多くて、メンバーの傷つく姿をたくさん見たし、ファンの皆さんのことも何度も悲しませてしまいました。大事なメンバーのことも、NGTのことも何も守れない自分が嫌になった時もあったんですけど、全部信じたかったけど、でも出来ないことも多くて、何が何だか分からなくて、こういう状況にならないために自分はどうすれば良かったのかな? とか悩んだ時期がありました。でも悩んでいた時に1番に信じようと思っていたのは、自分の中のNGTを大切にしたいという気持ちでした。そう思うことができたのは、ファンの皆さんや、お仕事でお世話になった皆さんや、新潟の皆さんが私のことを、NGTのことを大切にしてくれたからだと思っています。卒業を決めたのも、この悩んでいる時期でした。新しい夢に向かって進んでいく決意もありましたが、卒業を決めることによって、自分を奮い立たせようという気持ちもありました。あくまでメンバーとしての視点ですが、これまでのNGTが変わらなければならなかった部分、足りていなかった部分は、相手の立場に立って考えて、人のことを思いやる気持ちだと思います。だから私自身、その気持ちを強く持てるよう、NGTの一メンバーとして変わろうと思いました。人の気持ちを分かってもらうこと、読み取ることは簡単ではないけど、でも時間をかけて向き合っていくことは決して無駄ではないとこの数カ月間で分かりました。たくさんの方と向き合ったこの期間が、私を人間として大きく成長させてくれたと感謝の気持ちでいっぱいです。これからNGTには難しい道のりが待っていると思いますが、ゆっくりと時間をかけて、しっかりと向き合って、一歩一歩前に進んでほしい。今後、誰1人傷つけることなく、優しさにあふれるグループになることを祈っています。私も周りの優しさに気づける人でいられるように頑張ります。今日まで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました」とあいさつした。

村雲は秋田出身で、15年8月にNGT48の1期生として加入。16年1月にチームN3の一員として昇格し、18年7月からチームGに所属していた。愛称「もふちゃん」。