連載「われら第7世代!~演歌・歌謡曲のニューパワー~」では、新進気鋭の若手演歌歌手の皆さんを紹介しています。今回は辰巳ゆうと(23)のインタビュー動画を公開します。音楽担当笹森文彦記者の取材後記と合わせてお楽しみ下さい。


歌手になるまでの道のりやファンの質問に答えた辰巳ゆうと
歌手になるまでの道のりやファンの質問に答えた辰巳ゆうと

辰巳ゆうとさんは冗舌だ。

お笑い好きだからだろうか、会話のテンポがとってもいい。しかも、ツボを押さえて話すので、何を言いたいのか、しっかりと伝わる。印象に残った言葉がある。


「いろんな歌を歌えることが本当にうれしいです。1人で歌っていても、違うジャンルやテーマを歌えば、違う辰巳ゆうとになれる。でも全部が辰巳ゆうとです。演歌でもロマンチックな歌でも辰巳ゆうとが好きと言ってくださるなら、ジャンルにこだわらず、聴いていただきたいなと思います」


そんな辰巳さんの新曲が決まった。来年1月5日発売の「雪月花(せつげつか)」。幕末に活躍した新選組の沖田総司をモチーフにした曲である。沖田は薄幸の天才美剣士で、イケメンの辰巳さんが自らに重ねて歌い上げる本格演歌だ。カップリング曲を変えたA・B・Cの3タイプで発売されるが、Aタイプのカップリングは「雪月花」を踏まえた長編歌謡浪曲「沖田総司」。10分を超える熱唱は、ファンならずとも必聴だ。

そこには本人が言う「違う辰巳ゆうと」がいる。心底、楽しみな新曲である。【笹森文彦】