大学時代から数え切れないほど琉球地方を訪問し、渡名喜島、多良間島、伊平屋島、南大東島なども含め、約40ある離島ほぼ全てに上陸。かつ那覇市・松山、那覇市・前島&若狭&辻、那覇市・栄町、コザ(沖縄市)・中の町、同市・吉原地区、同市・泡瀬地区、浦添市・屋富祖、宜野湾市・普天間、石垣市・美崎町など、沖縄の繁華街やディープゾーンの社会学的調査活動を“潜入取材モード”で続けていることから、筆者はある種の「沖縄マニア」なのであろうが、先月も軽く沖縄入りし、いくつか軽い「コネタ」を仕入れたので、誰からも求められていない可能性が極めて高いが、当欄で一方的にお届けしたい。
「沖縄マニア」はたくさんいると思われるが、沖縄発アイドルとして1989年にデビューしたDAPUMP・ISSAの実姉、里中茶美(42=沖縄市出身)のファーストシングル「ティーンエイジ・セレナーデ」(89年4月発売)、セカンドシングル「魔法のビート」(同7月発売)をなぜか当時いずれも購入し、かつDAPUMPが「U.S.A.」で“再ブレーク”している現在も、世間の潮流に揺らぐことなく姉・里中茶美のアイドル史上に残る名曲「魔法のビート」を聴いていることだけは、ほかの「沖縄マニア」と一線を画していると自負している。
さらに言わせてもらえれば、同じ「U.S.A.」なら、安室奈美恵さんが所属した「SUPERMONKEY'S」のデビューシングル「ミスターU.S.A.」(92年発売=「恋のキュート・ビート」とダブルA面的扱い)の“ブーム”は筆者の中ではまだ終わっていない。
そんなことはどうでもいい。本題にいきたい。
<1>「カニ注意」の道路標識
→那覇空港から車で10分程度の場所にある、本島と道路でつながった小さな島「瀬長島」で発見した。緊迫しながら慎重に運転し、カニとの“衝突事故”を無事回避。その後、同島に湧く極上湯「琉球温泉 龍神の湯」で一息ついたことは言うまでもない。
沖縄におけるこの種の標識としては、最北端・辺戸岬から東岸を南下する県道70号線を走っていると「ヤンバルクイナ」の飛び出しに注意を呼び掛ける標識がいくつもある。また、いつの間にかなくなったが、かつて「沖縄自動車道」で金武町の米軍「キャンプ・ハンセン」近くに「グリーンベレー訓練中 流れ弾注意」という注意標識(だか垂れ幕?)が掲げられており、「どうやって注意すりゃいいのよ!」と空間に向かって突っ込んだことを記憶している。

- 瀬長島にあった「カニ注意」の標識。かつて沖縄自動車道にあった「流れ弾注意」以来の衝撃がはしった
<2>独自路線を進む沖縄の「吉野家」
→沖縄の人気食である「タコライス」にひっかけたのであろうが、沖縄地区限定メニューとして「タコSoba」なるものが新登場していた。沖縄そばのめんの上にタコスの具材を乗せており、並で350円。また、なんと「沖縄そば」も吉野家のメニューに。それが単品だと190円という衝撃の安さなのだ。「タコSoba」か「吉野家の沖縄そば」を頼むか迷った末、爆発的な空腹に負け、普通の牛丼を頼んでしまった筆者は完全に新聞記者失格である。

- 沖縄の吉野家は斬新な仕掛けを展開。せっかく、限定メニュー「タコSoba」を見つけたのだが…(詳細は本文参照)
<3>拡大する「やっぱりステーキ」
→東京などだと最近は立ち食いの「いきなり!ステーキ」の勢いがすごいが、沖縄は、どこか語感が似ている気がしなくもない? 格安ステーキチェーン「やっぱりステーキ」が急拡大している模様。15年に那覇・松山に1号店が開店。沖縄を中心に、大分県や福島県などにも進出しグループ店を含めると、20店超あるという。
店では、富士山の溶岩石プレートに、分厚く豪快なミスジ肉が乗っかって登場。ジュージュー焼きながら食うのがまた美味で、かつ1人席が多く、牛丼店のように気軽に入れる上、格安なのだ。
さらに、ごはん、スープ、サラダがセルフサービスで自由にとれるシステムも面白い。柔らかい赤身の肉がおいしく、大満足。ただ、満足しすぎたため肉の写真を撮り忘れるという失態をまたもおかしてしまい、いよいよブンヤ稼業引退の日が迫っていることを感じる。
沖縄はステーキ大国でもある。ちなみに「いきなり!ステーキ」は石垣島を含め沖縄県内に現在、3店ある。今後「やっぱり」vs「いきなり!」の“ステーキバトル”過熱も予測されるが、「やっぱり」が東京に殴り込みをかける日がくるかもしれず、今後が注目だ。
余談だが、名護市内では、これまた語感が似ている印象の「とびきりステーキ」なる店も発見。ただ、いちいち車を降りて“潜入取材”するのがめんどくさく、利用できなかった。そのやる気のなさは、記者として完全にアウトだ。

- 沖縄で急拡大する「やっぱりステーキ」。ただどうしても長年の習性で「ペッパーランチ」を探してしまう
<4>ATMで「二千円札優先」の表示
→東京などではすっかり見なくなった、2000年から発行されている「二千円札」だが、同年の沖縄サミット開催を記念して発行されたという経緯がある。そして表面には沖縄・首里城の「守礼門」が描かれており、県や地元銀行などは二千円札利用の促進運動を続けているのだ。というわけで、東京などでは、1万円を出金する際、千円札10枚に両替できるATMもよくあるが、沖縄のATMでそれをやろうとしたら「二千円札優先」の選択肢しかなかったというわけ。

- 千円札に両替して出金しようとしたら、ATMの画面には「二千円札優先」の選択肢しかなかった
<5>“ゴーストタウン”化
→沖縄には、小料理店やスナックなどを装った売春店が多数立ち並ぶ「裏歓楽街」エリアが、宜野湾市某地区、沖縄市某地区などにそれぞれ数百店規模で存在していたが、近年までに徹底摘発などでほぼ消滅した。
今回も“裏文化”定点観測取材の一環で軽く探索してみたが、前者に関しては完全壊滅状態が続いている様相。後者に関してもほぼ同様だが、一部で“ゲリラ営業”的業者も存在するとの情報があった。
いずれにせよ、両地区とも、一時数百あったその種の店が一斉閉店している状態が続いており、夜歩くと、そのエリアだけ“ゴーストタウン”かと思ってしまうような雰囲気。今後どうなるのか気になってしまう。ただ、まだ、那覇市には2カ所ほど、極めて規模は小さいものの、その種のエリアが残存していることを確認した。

- かつて売春店が密集した某エリアは現在、全域に空き屋が連なり“ゴーストタウン”のような雰囲気が漂っていた
総評→この手のネット原稿は「長すぎると誰も読まない」という定説がある。というわけで98%程度の読者のかたが20行目あたりで本稿を読むのをやめたと思われる中、ここまで読み切っていただいた、全国推定6人程度の読者のかたには深い感謝の気持ちしかない。【文化社会部・Hデスク】




