「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品「ローグ・ワン」では、第1作前夜を舞台に胸躍るストーリーを組み上げた。オタク気質のギャレス・エドワーズ監督に委ねれば、シリーズの神髄を理解した上に大胆な発想を加えるはずだ。製作総指揮のスピルバーグにはそんな思いがあっただろう。

第1作から32年。7作目の今作は、恐竜との共生がテーマになった前作の5年後が舞台だ。恐竜にとっても生きづらい地球環境の中で、残存する個体は赤道近くに隔離されている。「恐竜のDNA採取」という違法な依頼を引き受けた元特殊部隊員(スカーレット・ヨハンソン)と仲間の冒険が物語の軸になっている。

Tレックスなど、おなじみの恐竜に加え、超がつく巨大な海竜、鋭角的なフォルムの翼竜、遺伝子操作を加えたハイブリッド恐竜…思いっきりメリハリが利いていて、シリーズのどこかで見た光景にも新味が加わる。初見の第1作で、草食竜の首長フォルムにジンとなった胸アツを思い出す。

DNA採取隊に心ならずも同行することになった民間人一家4人の牧歌的キャラが面白い。恐竜の脅威をかわしていく彼らの生命力に監督の遊び心を感じた。【相原斎】

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