「演歌第7世代」のライブを初めて見た。8月6日の大阪・新歌舞伎座。演歌を生で聞くのは久々だった。

結論から言うと、予想以上に楽しませてもらった。出演メンバーは辰巳ゆうと(27)原田波人(22)彩青(りゅうせい=22)二見颯一(26)青山新(25)の5人。それぞれサービス精神たっぷりで、辰巳は大阪弁でフレンドリーに客席へ語りかけ、お笑い担当(?)の彩青は全身を駆使して笑いを振りまいた。

歌は本格演歌あり、ムード歌謡あり、ラテン系あり。ひと口に演歌といっても、令和の20代が歌うのはさまざまで、5人が5つの個性を存分に発揮していた。

主役は舞台の5人だが、助演として欠かせないのは客席を埋め尽くした女性ファンの存在。赤、青、緑など鮮やかなライトを手に、それぞれの「推し」に声援を送る。会場が一体となっていた。

開演前のロビーでは、その女性ファン同士があちこちで「あら、こんにちは」「まあ、こないだはありがとうございました」とあいさつを交わす光景が見られた。何度となくコンサートに通ううちに顔見知りになったのだろう。こうした交流はほほ笑ましい。

また、劇場内のCD販売コーナーでは、購入するファンの長蛇の列ができていた。関係者に尋ねると「買うことで握手したり、一緒に写真を撮れたりできるんです」とのこと。なるほど。直接、推しと触れあうのは何よりの楽しみに違いない。ファン心理はAKB48やNMB48を応援するのも、演歌を応援するのも同じなのだ。

開演前、この日の公演をもって「演歌第7世代」を卒業する辰巳ゆうとを取材する機会があった。すぐ近くで見ると、女性ファンがときめくのも理解できる。顔が小さくて、笑顔がチャーミング。少し前なら「ジャニーズ系」と呼ばれていたイケメンだ。

おまけに、受け答えが礼儀正しい。記者に対してしっかり自分の言葉で誠実に答えてくれた。逆に第7世代の仲間と言葉を交わす時は、仲の良さが自然に伝わってきた。

辰巳だけでなく、二見、青山、彩青、原田も礼儀正しく好感度が高い。いずれもお会いするのは初めてだったが、すがすがしい取材会だった。

歌がいい。トークも楽しい。カッコいい。ファンサービスもいい。歌いながら客席に下りてファンと超接近する場面もあった。「第7世代」の人気がなぜ高いのか、遅ればせながら分かったような気がした。【三宅敏】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミへキタへ~」)

ライブが楽しい! カッコいい! 演歌第7世代の(左から)原田波人、彩青、辰巳ゆうと、二見颯一、青山新
ライブが楽しい! カッコいい! 演歌第7世代の(左から)原田波人、彩青、辰巳ゆうと、二見颯一、青山新