落語家でタレントの笑福亭鶴瓶(63)が25日、大阪市内で、次期NHK連続テレビ小説「あさが来た」(9月28日スタート=月~土曜午前8時)収録に参加し、元アシスタントの波瑠(24)がヒロインへ“出世”したことを受け、自らを「アゲアゲ男」と名乗った。

 鶴瓶は、88年「純ちゃんの応援歌」以来のNHK朝ドラ出演。波瑠が一昨年3月から1年間、鶴瓶が進行するトーク・バラエティー、TBS系「A-studio」で、5代目アシスタントを務めていた縁で、今回の出演が決まった。

 波瑠は、鶴瓶のアシスタントを経て、活動の幅を広げていき、朝ドラへは4回目のオーディション挑戦で、ヒロインをゲット。ここまで、波瑠は鶴瓶に悩みを相談し、初ヒロインも即座に報告。「鶴瓶さんは出ないんですか」と、出演を“オファー”していた。

 鶴瓶は「お前(波瑠)が知らない地(大阪)で、9カ月も(収録)やってるから、落ち込んでるんかと思って心配してた」。

 豪商の娘役だけに、取材会にはあでやかな和装で登場した波瑠に「きれいになったな。大阪の水、合うんちゃうか」。感心しきりで「女優としてすごいこと。朝ドラから(女優として)出るのが正統派やからね」と、元アシスタントが、朝ドラヒロインの大役を務めることに目を細めた。

 波瑠については「しっかりしてるし、度胸あるし、あっさりしてるし、男っぽい」とし、長丁場の朝ドラ収録を乗り切る気力、体力にも太鼓判。自らを称して「オレ、アゲアゲ男やから。(波瑠の前任アシスタントの)本田翼も月9(フジ系ドラマ)やからな」と、アゲ“チン”ぶりをアピールした。

 波瑠も「安心して寄りかかれる人。困ったときに手を差し伸べてくれる人だと信じています」と、鶴瓶に全幅の信頼を寄せる。

 取材会後の写真撮影では、鶴瓶からふざけて足を踏まれても、気にせず堂々として応じるなど、息はぴったり。今回のドラマでは、鶴瓶が、ヒロインの嫁ぎ先の豪商が金策にあえぐ中、ヒロインに転機を与える奈良の豪商役で出演。私生活通りに、ヒロインを助ける設定だ。

 収録スタートから2カ月半が過ぎ、疲れがたまってくる波瑠にとっても、鶴瓶の出演は、最適の気分転換になったようだった。