佐賀県の現役女子高生が、ジュリエット役に大抜てき! ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(17年1月15日~、東京・赤坂ACTシアターほか)の制作会見が5日、都内で行われ、ジュリエット役の新人女優木下晴香(17)が初登場した。

 会見では「バルコニー」と「エメ」の2曲を、ダブルキャストの乃木坂46生田絵梨花(19)、ロミオ役の古川雄大(29)大野拓朗(27)らと歌った。アイドル界で屈指の歌唱力の生田からは「心に染み入る歌声だし、私よりも落ち着いてた」と、古川には「歌声がまさに透明感のあるジュリエット」、大野にも「歌う時の笑顔もすてき」と絶賛された。周囲の驚きをよそに、木下は「憧れの皆さんと楽しめました」とはにかんだ。

 ジュリエット役ではあるが、木下本人は現代版シンデレラだ。昨年12月に日本テレビ系コンテスト番組「全日本歌唱力選手権・歌唱王」で決勝進出したことから、人生が動いた。その放送を見た、小栗旬(33)やmiwa(26)の所属事務所社長にスカウトされ、今作の演出家で紫綬褒章受章の小池修一郎氏(61)からも「これだけの音域をカバーできる人は、そういない。オーディションを受けて」とお呼びがかかった。

 木下は「ミュージカルのモノマネが大好きなだけだったのに信じられない人生になってきました」と、夢見心地のまま大役をつかんだ。若かりしころの原田知世似の和風美少女が、来年早々に華々しくデビューする。

 ◆木下晴香(きのした・はるか)1999年(平11)2月5日、佐賀県生まれ。地元のミュージカルスクールに通い、小学生時代に劇団四季「ライオンキング」福岡公演の子役オーディションを受験(合格者はHKT48宮脇咲良)。昨夏、ミュージカル「赤毛のアン」の端役で全国の初舞台を踏む。166・4センチ、血液型O。