3年ぶりの開催となったオスカープロモーション主催のオーディション「第15回全日本国民的美少女コンテスト」が8日、都内で行われ、京都府出身の中学2年、井本彩花(13)さんがグランプリに輝いた。応募総数は8万150人で、ファイナリスト21人の中から、グランプリのほか審査員特別賞などの各賞に8人が選ばれた。

 通例として、同コンテストのファイナリストは全員が主催のオスカープロモーションへと所属し、約1年は演技などのレッスンを全員が受けていく。賞から漏れてもまだチャンスはあり、ここからの努力次第ではグランプリに輝いた者よりも早くブレークできる可能性もある。コンテスト後に行われるファイナリストらの慰労会では同事務所幹部があいさつで「賞をとったことは今日で忘れるように」と呼び掛けることもあるという。事務所の大先輩の米倉涼子(42)や上戸彩(31)、武井咲(23)らも全員が同コンテスト出身者で、審査員特別賞などを受賞はしているが、グランプリには手が届いていない。

 今回は誰が選ばれてもおかしくないぐらいの接戦で、事務所関係者も「今回は票が割れた」と話していた。その中で選ばれた井本さんは、前回大会グランプリの高橋ひかる(15)にも似た雰囲気を持つ美少女。ファイナリストが決まった頃から、「この子は前回の高橋に雰囲気が似ている」と芸能マスコミの間でも言われていた。

 井本さんは小学1年から始めたクラシックバレエが特技で、京都府内の児童で争うコンクールで京都市長賞を受賞したこともある実力者。バレエと言えば、この夏、5年ぶりにブロードウェイミュージカル「シカゴ」で主演のロキシー・ハート役を演じて話題となった米倉も幼少期からクラシックバレエを習っており、同ミュージカルでもバレエ経験が役に立ったことを口にしていた。

 そんな井本さんの目標は「武井咲さんのような女優になること」だという。高橋ひかるのような雰囲気を持ち、米倉涼子と同じ特技で、目標は武井咲。武井は同コンテスト当日のトークショーで、ファイナリスト21人に向け「背中を見る先輩はたくさんいる。今日はこれからオリジナルの自分の夢への道をひらいていく日」と話していた。井本さんがそれぞれの先輩の良いところをうまく吸収し、オンリーワンの輝きを放つ女優へと育っていくことを期待している。