世界3大映画祭の1つ、第74回ベネチア映画祭で5日、コンペティション部門に出品されている「三度目の殺人」が公式上映。

 上映前に是枝裕和監督と主演の福山雅治らが記者会見した。是枝監督にとって初の法廷劇で「弁護士が判決の後に感じる、あるもやもやを楽しんでいただけたらうれしいです」と語った。

 「三度目-」(日本公開9日)は、弁護士と殺人犯と被害者の娘が織りなす心理サスペンス。是枝監督は「ある弁護士から『法廷は真実を追求する場ではなく、利害を調整する場所です』と聞いたのが(製作の)きっかけです」と経緯を語った。

 弁護士を演じた福山は「そして父になる」以来、是枝監督と2度目のタッグで「監督が日本の社会をどう見つめているのか知る機会を与えてもらい、自分の活動にもフィードバックできて感謝しています」と語った。

 主要賞の結果は9日(日本時間10日)に発表される。