宝塚歌劇団宙組トップスターの朝夏まなとが19日、東京・日比谷の宝塚劇場で行われた退団公演「神々の土地」「クラシカル ビジュー」の千秋楽をもって、同歌劇団を退団した。

 本拠地の宝塚大劇場と同じく、最後の大階段は「男役の象徴」の黒えんびで下りた。会見では「極めたいと思ったのが黒えんびでの踊りです。1分1秒でも長く黒えんびを着ていたいと思ったから」と話した

 02年に同歌劇団に入団、花組で育ち、12年に宙組へ。15年2月に同トップスターに就任した。

 「宝塚で舞台人としても人間としてもいろんなことを教えてもらった。出会えて良かった。いろんな時期がありましたが、皆さんが応援してくださったから、今の私がある。ありがとうございました」と感謝を示した。

 自分にかける言葉はと問われると「お疲れ! という感じ。すみません、軽くて」と明るく笑った。結婚についての質問が出ると「はい、ないです! 食い気味に」と即座に答え、ここでも笑わせた。

 今後の活動については具体的には明かさなかったが「どうしましょうね。何かご報告できることがあればいいなと思っています」。

 サヨナラパレードには約8000人が集まった。