広瀬すず(19)主演の日本テレビ系連続ドラマ「anone(アノネ)」(水曜午後10時)が10日に初回放送され、平均視聴率が9・2%(関東地区)だったことが11日、ビデオリサーチ調べで分かった。

 広瀬はドラマの中で、身寄りがなくネットカフェで暮らす19歳の少女を演じている。家族を失い、社会からもはぐれ、お金の稼ぎ方も知らず、生きる方法を見失ってしまった少女が、1人の老人女性と出会うことから物語が始まる。2人は一緒に暮らし始め、世間を欺く衝撃的な計画を企てる。生きることの意味や、生きていく上で何が大切なのか、といったことを問い掛ける。

 第1話は、辻沢ハリカ(広瀬すず)が、清掃のアルバイトをしながら同年代の美空(北村優衣)と有紗(碓井玲菜)と共にネットカフェに寝泊まりし、友人とのドライブ中に札束の入ったバッグが捨てられているのを見たという有紗の記憶を頼りに、「柘」という町を目指す、という内容だった。

 広瀬にとって連続ドラマの主演は、15年の同局系「学校のカイダン」以来3年ぶり2度目。これまで明るく愛らしい女性役が多かったが、10代最後に深い業を背負った難役に挑戦する。

 脚本と演出は、同局系で10年「Mother」と13年「Woman」を手掛けた坂元裕二氏(50)と水田伸生監督(59)が5年ぶりにタッグを組んだ。2作品のファンだった広瀬は「お話を聞いて、すごくうれしかった。坂元さんの脚本と水田監督が作り出す世界、ぞくぞくするというか、どんな作品になるのか楽しみ」と話している。