女優で作家の中江有里(44)が、週刊誌で女性記者へのセクハラ疑惑を報じられた福田淳一事務次官の対応に怒りをあらわにした。

 17日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は、福田氏が報道内容を否定するコメントを発表したことを取り上げ、中江は財務省が福田氏の件について報道各社の女性記者に調査への協力を要請したことについて、中江は「ちょっとあり得ないと思う」と憤った。

 中江は、女性記者が福田氏とのやり取りを同意なく録音し、その音声を週刊誌に渡したとすれば、その行為自体は記者としての責任を問われ処分を受ける可能性があると推察した上で、「それを踏まえた上で(福田氏が女性記者に)『出てこい』と言っているとしたら、その女性はもし出るとしたら自らの職を辞する覚悟をしなければいけない。またその後のことを考えてもどれだけの注目を浴び、あるいはネット上のリンチにも近いような行為を受ける可能性がある」と指摘。「ちょっと私は考えられない。すごく怒りを感じます」と声を震わせた。

 小倉智昭キャスターも「ほんとにひどいなと思うのは、『俺と話した人がいるなら出てこいよ。ほら出てこないだろ? だから俺は何もやってないんだよ』って、そう言いたいっていうのが見え見えでしょ? 汚いでしょ、やり方が」と、福田氏の“思惑”を推察した。

 また中江は、福田氏側の対応に「いろんな意味で女性が非常に苦しい立場に追いやられること。これがずっと続くのであればセクハラはなくならないですよね」と警鐘を鳴らし、「だからここは記者クラブがちゃんと前面に出るべきだと思います。でなければ女性の記者の方たちがずっとこの被害を受け続けなければいけない状態になる」と訴えた。