女優石原さとみ(31)の新しい恋が「週刊文春」で報じられた。お相手は、ユーチューブのようなインターネット上の動画で、ライブ配信(生配信)のサービスをするアプリ「SHOWROOM」を運営する前田裕二社長(30)だ。

 同誌は「意識高い系カリスマIT社長」と紹介している。見た目は、茶髪のホスト系で、いわゆる“チャラ男”系だが、実は8歳で両親を亡くし、小6から街の路上でギターを弾き語りして生活費を稼いでいた苦労人だ。前田社長が、廃れた雰囲気のスナックが長期経営できるからくりをビジネス論として掲げるオリジナリティーも伝えており、「マジメな好漢」と書かれている。

 実際に、取材や仕事で接した印象もその通りで、誰に対しても愛想が良く、話し上手で、押しつけがましくもなく、好人物だと感じた。

 高飛車な態度は一切ない。話を聞いていると、幼い頃から苦労したこともあってか、「不遜な態度は百害あって一利なし」という世の大前提を熟知し、決して足元をおろそかにしない姿勢が、会話や態度から伝わってきた。

 少年時代の弾き語りとビジネス上のスナック理論、さらには、20代前半に外資系金融企業の入社2年目からニューヨークでバリバリ働いた話などは、週刊文春や前田社長の自著「人生の勝算」にあるので割愛するが、秋元康氏と交友を深めた経緯には触れたい。

 ヒットメーカーの秋元氏には、共同ビジネスをもくろむ経営者やビジネスマンが、毎日にあの手この手で接触してくる。遠慮していたら、顔と名前を覚えてもらうことはできない。良質な企画やプランもないまましつこくすれば、良好な関係を築くことも無理だろう。何より競争相手が多い。

 前田社長は、かつての上司、DeNAの南場智子社長から、秋元氏を紹介された。南場社長が“ホスト風の経営者”を紹介する時点で、秋元氏には印象的だったかもしれないが、それ以上に前田社長はインパクトがあった。2人に近い関係者によると、紹介された後の前田社長は、秋元氏の出向く場所、至るところに何度も顔を出したという。半生も仕事への考え方も面白い前田社長に、秋元氏がひかれていったのは想像に難くない。ついには前田社長は、秋元氏の近所にまで引っ越した。「コレだ!」と直感したら、とことん突き進む性格。前田社長は「誰よりも情熱を注ぐとは、誰よりも時間と頭も費やすこと」と話す。

 秋元氏と仕事をしたい人間は大勢いるだろう。しかし一体、どれだけの人が、とことんやりきれるか。いいアイデアを持った上で、情熱を行動でも示せる前田社長が、秋元氏に好かれていくのは、自然だったと思う。

 その後、幻冬舎の見城徹社長や、堀江貴文氏とも親交を深めている。エンターテインメント界で屈指の実力者やカリスマ経営者らに次々と信頼されていくのは確固たる人間性があるからだろう。そんな前田社長の情熱と行動力なら、石原が魅了されるのも、納得できる。