女性8人からセクハラ告発を受け、24日に謝罪のコメントを発表した米俳優モーガン・フリーマン(80)が25日夜、2度目のコメントを発表し、「軽いユーモアのつもりだった」と釈明した。

 米国を代表する名優のフリーマンは「私は女性でも男性でも、自分の周りでリラックスさせようとするところがある。そのため、女性に、冗談やお世辞を言うことも多い。自分の意図を誤解されることも多いことは確かだ。だから、既に謝罪したし、意図せず怒らせてしまった人たちには、今後も謝罪し続ける」と述べた。

 そして「しかし、恐ろしい性的暴行事件と、誤解されたユーモアを、同じと見なすのは間違いだ。私は、安全ではない仕事の環境を作ったわけでも、女性を襲ったわけでもない。セックスと引き換えに仕事をオファーしてもいない」と自身を弁護した。

 米CNNは24日、撮影現場でフリーマンに体を触られたり、スカートをめくられたとする女性スタッフたちの告発について報道。過去数年間で、計16人の女性がフリーマンによるセクハラを目撃しており、そのうち8人が被害を受けたとして告発しているという。

 これを受けて、フリーマンは「80年間の人生が一瞬にして壊されようとしていることに、打ちひしがれている」とコメントしていた。(ニューヨーク=鹿目直子)