演歌歌手細川たかし(68)が15日、千葉・鴨川市で、新曲「輪!諸居(ワッショイ)にっぽん」の発売記念イベントを行った。この日は68歳誕生日と新曲発売のダブルの記念日。お祝いのケーキを前にして「大ヒットでワッショイだ!」と気勢を上げた。

 誕生日に新曲を発売するのは75年のデビュー以来初めて。それだけ気合が入っている。「もちろんヒットしますよ」と言い切った。

 この日のイベントには、「こぶしたかし」として細川のものまねでブレーク中のレイザーラモンRG(44)と、新曲を作詞作曲した中村泰士氏(79)が激励に駆けつけた。中村氏は民謡で鍛えた細川の伸びる高音を「アスリートの領域の声」と絶賛。「若い者には負けられない。勝とうよ!」と呼び掛けた。

 雨の降りしきる中、地元の有志ら約30人が、海辺の海岸でヒット祈願としてみこしを担いでくれた。強い海風が吹き荒れたが、新曲への熱い思い同様、スプレーでガッチリと固めた細川の髪はまったくぶれることはなかった。

 2020年東京オリンピックに向け、「日本に元気を送る」をテーマに作った新曲だけに、14日に開幕したサッカー・ワールドカップ・ロシア大会にも注目している。「五輪もサッカーも頑張って欲しい。和の心が大事です」。初戦は19日のコロンビア戦。「私のレコード会社も(日本)コロムビアだ」と、ジョーク交じりに必勝を期した。

 西野ジャパンで特に期待をしている選手は、名前が同じ「たかし」のMF乾貴士(30=ベティス)。12日の国際親善試合パラグアイ戦で2得点を挙げたばかりの成長株。「日本の『たかし』代表として頑張ってほしい」と激励し、「1次リーグを突破したら『たかし会』をやろうぜ」とエールを送った。【松本久】