女優鈴木杏(31)が30日、東京・有楽町スバル座で、この日公開初日を迎えた主演映画「明日にかける橋 1989年の想い出」(太田隆文監督)の初日舞台あいさつを行った。

 静岡のとある町を舞台に、高校生だったバブル時代にタイムスリップする物語。弟の事故死をきっかけにバラバラになった家族を取り戻すため、事故の前日にタイムスリップする主人公みゆきの姿を描いた。共演は父役に板尾創路(54)母役に田中美里(41)、主人公の高校生時代役に越後はる香(17)、教師役に藤田朋子(52)ほか。

 撮影はオール静岡ロケで行われた。鈴木は「とにかくメロンがおいしかった。あのときのメロンがおいしかったから、へたにスーパーで買えないんです」。板尾も「子どもの頃の夏休み感がすごかった。田舎に帰ってきたような感じでした」と、和やかな雰囲気での撮影を振り返った。

 キャストは、袋井市にある城のようなリゾートホテル「葛城北の丸」に宿泊したという。藤田は「今まで撮影で泊まった宿の中で一番でした。旦那さんに写メして送りました」と明かし、板尾は「枕の下にチップを入れそうになりました」と話して笑いを誘った。