松岡修造(50)が10日、オフィシャルウェブサイトを更新し、錦織圭(28)のウィンブルドン8強進出を熱い言葉で祝福した。

 松岡は95年にウィンブルドン8強進出を果たしている。「“ウィンブルドンベスト8”この響きは僕の人生を変え、今も僕を支えてくれています。僕の第2の人生の夢へとつなげてくれた宝物で、その夢とは僕の記録を破る選手を育てることでした」という。かつて、小学生時代の錦織を指導した経験があり、「その夢は錦織圭という選手によってかなえられていきました。夢どころか、世界4位まで到達し、全米オープンでも準優勝。日本人としてはとんでもないことを成し遂げ、僕の夢、そして日本のテニス界に偉業を1つ1つ達成してくれました。そんな錦織選手の夢の旅を、僕は勝手に一緒に歩ませてもらっていました。圭には感謝の思いしかない」と感謝の思いをつづった。

 その上で「ただ、ひとつだけポツンと空いた夢がありました。満たされていない夢。それが圭にとってのウィンブルドンベスト8。唯一、僕の記録を抜いていなかった記録です」と指摘した。これまで錦織にウィンブルドンについて聞いたことがあるといい、錦織は「どうしても自信がない。自分のテニスができない」と苦手意識を吐露したという。松岡は錦織に「最も向いているコートだと僕は思っている。最初のグランドスラムを制するのはウィンブルドンではないか。リズムが合えば、誰にもできない芝でのテニスができる。その時が来るまで信じ続けてプレーしてほしい!圭ならできる!」と激励してきたという。この日は「そのテニスがやっと圭のもとにやってきた!芝をまさに自分の庭のように制した錦織選手」と快挙をたたえた

 次戦の準々決勝は強敵のジョコビッチ。松岡は「まだウィンブルドンの夢は続いている。さあ圭、今まで芝に苦しまされてきた分、おもいっきりウィンブルドンの芝で暴れてくれ。圭が目指すのはただ1つ、頂点のみだ!」と熱いエールを送っている。