吉柳咲良(15)が主演し、宮沢佐江(28)の芸能活動復帰作となるブロードウェイミュージカル「ピーターパン」(藤田俊太郎演出)の製作発表会見が4日、都内で行われた。

初代榊原郁恵から数え、10代目ピーターパンの吉柳は今年が主演3年目。「1年目より大人になったりもするんですけど、子供心を忘れず、ピーターパンの存在感を出せるように頑張りたい」とあいさつ。「1年目2年目の時は、いろんなことがいっぺんに押し寄せてきて、どうしようどうしようってなっていたことが多かった。いつもキャストの皆様に助けていただいていたんですけど、3年目になって、できることも広がったり、歌もたくさん練習してきたので、1年目と全然違うのかな、と思う」と成長をアピールした。

「ピーターパンって、1年目は、ものすごく元気で素直で活発な子だなと思っていたんですけど、3年目になると見方が変わってきて、こんな奥深い話だったんだな、って毎回気づかされる。奥深さとか、掛け合いの部分の言葉の1つ1つの意味の深さをもっと表現できたらいいなと思っています」と内面的な変化も口にした。身長も「1センチか2センチ伸びました」という。

同作はフライングも見どころ。吉柳は「すごい楽しいし、空を飛ぶって普通の人間にはできないことなので、楽しいことを考えただけで空を飛べるようになったピーターパンってすごいな、っていつも尊敬な感じなんですけど。指先まで気をつけなきゃ、ということを忘れるくらい、飛んでいるときの快感がすごくて、その瞬間だけは何もかも忘れてピーターパンになっていると思うので、今年はフライング以外のところも、一瞬たりとも気を抜かずピーターパンになれるように頑張ろうと、あらためてフライングして、去年思いました」と意欲を語った。

フック船長役のEXILE NESMITH(35)ウェンディ役の河西智美(27)ダーリング夫人役の入絵加奈子(50)ライザ役の久保田磨希(46)も登壇した。公演は7月21~28日が彩の国さいたま芸術劇場、8月2日~5日がカルッツ川崎。名古屋、大阪、富山公演も行われる。