Hey!Say!JUMP山田涼介(26)にインタビューする機会があった。

「スクール革命」(日本テレビ系)で見せるとぼけたキャラクターとは相反して、俳優としてはシリアスからコミカルまで幅広くこなし、その演技力には何度もうならされてきた。26日から始まる「セミオトコ」(テレビ朝日系)でも、擬人化したセミという難役に挑んでいる。

実際に話を聞いてみると、まさに真摯(しんし)に演技に取り組む生真面目な「役者さん」である。「ドラマ作りはその過程からすべてが楽しい」と言い切り、相手との間合いやセリフ1つ1つを吟味し、日々修正しているという。

実は「スクール革命」の三枚目的なキャラを「素顔」と勘違いしていたのだが、「あれは全然僕らしくないんですけど、皆さんに突っ込んでもらえるから、あれだけボケられるんです」という。「だからドラマの中でそういうキャラを作るのは本当にたいへんなんです」とも。

「もみ消して冬」(日本テレビ系)で演じたへタレ男は山田にとって一番の難役だったそうだ。「自分でいうのも何ですが、僕はセリフかまない方なんですけど、収録が始まった当初は何度撮ってもダメでした。(姉役の)波瑠さんからも何度も『全然弟に見えないんだけど』と言われまして」と苦笑した。

来年公開の映画「燃えよ剣」では事務所の先輩、V6岡田准一(38)と共演。こちらもストイックに役作りに取り組む岡田はまさにお手本のような存在で「撮影現場でも休憩時間でも、それこそサウナにも一緒に行ってずっと撮影の話をしていました。教えてもらうことばかりでした」と振り返った。

好きな俳優はレオナルド・ディカプリオ。

「『華麗なるギャツビー』の存在感がすごいです。なかなか演技力を認めてもらえなくて、『レヴェナント』でようやくアカデミー賞取れたじゃないですか。勝手に彼の思いを想像して、妄想で自分をそこに重ねている(笑い)。あの歳になったら自分はどんな風にって、とか」

ジャニー喜多川社長が亡くなった翌日、山田は「ジャニーさんがここまで積み上げてきたエンターテインメントをこれまでと変わらぬ、これまで以上の物をお届けできるように、日々、研究をし、精進していきます」と誓いのコメントを発表している。

レオ様に重ねるまでもなく、今後の俳優・山田涼介の活躍が楽しみだ。【相原斎】