吉本興業の岡本昭彦社長(52)が、雨上がり決死隊宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号田村亮(47)らによる詐欺グループを相手にした闇営業問題などについて22日、都内で記者会見を行った。

◇一問一答その2◇

- 宮迫は具体的にどういう説明をしていたか

岡本社長 彼がウソをついたのは、もらってないと言うところからウソだった。それ以降は、彼がどれをウソで、どれがホンマでという。二転三転している中で、明確になるということでもないかと思う。

- 宮迫さんから報告受けた時に、静観というのは言ったのか

岡本社長 静観という言葉を使ったかどうかは定かではない。

藤原副社長 覚えてないです。ただ、亮君からマネジャーの方に連絡があって、お金を受け取っているらしいと話がありました。宮迫さんの方も、他のメンバーも全員集まって話を聞こうとなり、集まりました。宮迫さんは記憶が定かでないけど、周りのみんなは受け取っており、受け取ったのかなと。聞いていたのと違う答えだったので、正直、信じられないという気持ちになっていました。関わる皆様にご報告していたのと違うことになるので、「これからどうしようか」と言う思いになり。ちゃんと聞いて対応を考えないといけないと思っていました。静観というと何も動かないことになるので、そのような話はしていなと思いますけど…。

- クビ発言の事実関係

岡本社長 力があるということは、そういうことは言わない。ただ、「クビにするぞ」というのは、経緯としては24日のミーティングの膠着というか、そこに行って10分くらい聞いていたのですけど、それぞれの言っていることを聞いていて、反社会からお金を取られたという被害者がいるという点についての反省が感じられなかったので、和ませようと「テープとってるんとちゃうん。自分ら、いいかげんにしようと」と話している中で、被害者への思いが伝わってこなかったので。家族というか、身内というか、「いいかげんにせぇ。そんなにバラバラに言うなら勝手にせぇ。全員クビだ」。身内への思いだと言うことが伝わらなかったと言うことは反省しないと行けないところだと思います。

-圧力でなかった

岡本社長 僕自身は全くそういうつもりはなくて。彼らにとってみたら、そいうことはなくて、彼らも被害者への思いを感じていたと思うのですけど、その時の状況を見ていると彼らの不安な気持ちも含め、その日の時点においては、そんなに「こうしろ」とかいう段階でないと思っていたので、そうしていることが悲しいというか情けないというか。父親が子どもに「勘当だ」というようなものだった。大いに反省しないといけないと感じている。

-本人達が謝りたいといっているのに謝罪会見をしなかった理由

岡本社長 今、思うとそうだったと思います。ああいう、形にさせてしまったということですから。そういうことだったんだなと思います。ただ、その当時の状況で言いますと、正直、「もらってない」というところから始まりましたので。被害者の方へのおわびの仕方とか、納税の仕方とか、個人の思いを受け止めるにはあまりにも僕らとしては、そこでも気持ちを考えないといけないということだったと思うのですけど、我々にも金額も確定せず、一方で、それぞれのもらった額も合わずということもあったので、なかなかそこに踏み込めなかった、寄り添えなかったことは反省しなきゃいけないことで申し訳ないと思っている。