柄本佑(32)瀧内公美(29)が6日、都内で、ダブル主演映画「火口のふたり」(荒井晴彦監督、23日公開)の完成試写会に出席した。

かつて思いを寄せ合った男女が再会し、欲望に身を任せる物語。「R18+」指定作品で、ベッドシーン、からみのシーンが多数ある。

荒井監督とは子供のころからの知り合いという柄本は「演出が細かく脚本に書かれていた。テーブルの上で腰を振ってるところでは、(荒井監督が)『俺がキュー出す時に果てて』って。腰を振りながら『この人、5歳から僕のこと知ってんだよなあ』と思ってた」と苦笑いした。

瀧内は「脚本には『ここでキスをする』『手を回す』などと書いてあって、指示書のようだった。挑戦しがいがありました。からみのシーンはアクションなんです。難しかったです」と振り返った。

出演は2人だけという異色作。荒井監督が「予算がなかったんです。佑と瀧内のギャラが高かった」と言うと、柄本は「何でそういうこと言うんですか!? しかも高くないし!」と笑わせた。

柄本は、同作と、公開中の映画「アルキメデスの大戦」が同時進行だったことを明かした。司会者が「アルキメデス-」での、柄本演じる軍人と主人公の数学者とのバディぶりに言及すると、柄本は「バディ感でいったらこっちも!」、瀧内も「こちらは裸にもなってますから! もっと濃密な作品だと思います」と、そろって答えた。

原作は直木賞作家、白石一文氏の同名小説。