関西テレビ(カンテレ=大阪市北区)が昨年放送した同局バラエティー「胸いっぱいサミット!」で、作家の岩井志麻子氏による「ヘイト発言」と、とらえられかねないコメントについて、放送倫理・番組向上機構(BPO)は24日、意見を通知した。

同局はこの日、BPOからの意見書を受け「意見を真摯(しんし)に、重く受け止めております。現在、再発防止に向け、社内体制の強化をはじめ、あらためて多様性の尊重や人権意識の向上を目的とした、全社的な研修などにも取り組んでまいります」とコメントした。

今後については「今後の番組制作に生かすとともに、視聴者の皆さまからの信頼回復に努めてまいります」とした。

問題の番組は昨年4月6日、同5月18日に放送。岩井氏が「(韓国人は)『手首切るブス』みたいなもん」などと発言したが、同局はこれを編集することなく放送した。同6月になって、視聴者の意見を受け、同局は、差別的な意図は否定したものの、「そのまま放送したことは誤りだった」と謝罪していた。