尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)が、新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛要請が出ている状況で、新学期から学校を再開する政府の方針に、「意味不明」と不信感を募らせた。

尾木氏は27日、「なんか変過ぎる!!」のタイトルでブログを更新。東京都の小池百合子知事が週末の外出を控えるよう要請した一方で、文科省が春休み明けの学校再開に向けた指針を都道府県教育委員会などに通知したことに、「もうこの時点で《意味不明》です!」と憤慨。「《三密》条件が全て整っている学校現場はどうすればいいのでしょうか!」と、小池都知事が感染爆発を防ぐため避けてほしいと呼びかけた「密閉空間、密集場所、密接した会話」の条件に該当する学校の再開に疑問を呈した。

文科省は学校再開の条件として「換気の徹底。可能であれば2方向の窓を同時に開けること」「人の密度を下げることには限界があり、マスクを装着するなど指導すること」などを挙げているが、肝心のマスクは依然として品不足が解消されていない。尾木氏は「学校現場は全ての生徒にマスクの着用を義務づけるだけでも大変 家庭でマスクを準備してもらえない子どもだって地域によっては沢山います!」と訴える。

生徒のマスク着用をめぐっては「マスク指導を巡るトラブルの心配」「マスクに関するいじめ、いたずらの発生」「親からのクレーム対応」といった問題もあるといい、「家庭 現場は大変なんですーーマスクぐらい大量に生産も出来なくて 嫌になってる尾木ママです!」とした。