日本テレビの定例社長会見が27日、同局で行われた。

小杉善信社長は8月22~23日に放送される「24時間テレビ43」について「かねてからどんな形であろうとやると宣言しておりました。コロナの状況にあった、感染につながらない形で今回の24時間テレビをやるというのは変わりありません。番組の社会的意義。一度休止等すると、24時間テレビの援助、電動車いすやリフト付きバスなどが届かなくなる」と説明。「毎年、待っていらっしゃる届け先に届けられなくなるということで、その使命を果たさなければということで、24時間テレビの精神をこの番組で伝え、視聴者の皆様に寄付を頂き、それをしっかりと一円残らず届けるということをまず実現するのが放送局としての使命であり、24時間テレビのもつ意味であると思っております」とその意義を語った。

新型コロナウイルス感染拡大前には、「かなり内容は進んでいた。企画もかなり進んでいた。いくつかのキャスティングも進んでいたが、全部ばらした」といい、「一から、コンセプトから全部考え直して今回の24時間テレビに臨む」と決意を示した。

福田博之取締役執行役員は「企画については今、詰めている最中でございます。日本テレビの番組とのコラボを毎年いくつかやっているんですけれども、今年は例年以上にそれが多いのではないか。『ZIP!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』『1億人の大質問!?笑ってコラえて』『有吉ゼミ』みたいなところが上がってきております」と方向性を示した。

そして「もちろん自信をもって送り出しますし、安全安心を第一に制作をしてまいります」と意気込みを語った。

局としての全体の安全対策マニュアルをベースに、個別の番組ごとにマニュアルを作って、進めていくという。

同番組で、メインパーソナリティーはV6の井ノ原快彦(44)、NEWS増田貴久(34)、Kis-My-Ft2北山宏光(34)、ジャニーズWEST重岡大毅(27)、King&Prince岸優太(24)が務める。

今回は新型コロナのリスクを考慮し、公道を使い、観客が密になる可能性のあるマラソンは断念した。会場は両国国技館だが、無観客で実施する。タレントらと対面での募金も毎年の風物詩だったが断念。キャッシュレス化を強化していくという。「動く」をテーマのもと、新しいスタイルを模索していくという。