コントの日本一決定トーナメント「キングオブコント2020」の決勝(午後7時からTBS系列で生放送)はジャルジャルが初優勝した。優勝賞金は1000万円を獲得した。

決勝戦に進出したのはうるとらブギーズ、空気階段、ザ・ギース、GAG、ジャルジャル、ジャングルポケット、滝音、ニッポンの社長、ニューヨーク、ロングコートダディの10組。ファイナルステージ進出はジャルジャル、ニューヨーク、空気階段の3組だった。

MCはダウンタウン浜田雅功とTBS日比麻音子アナウンサー、審査員にはダウンタウン松本人志、さまぁーず三村マサカズと大竹一樹、バナナマン設楽統、日村勇紀の5人が務めた。


<ファイナルステージの成績>

(ファーストとファイナルの合計点が高いコンビが優勝)


順位コンビ名合計1stF松本大竹三村日村設楽
ジャルジャル9414774649592909493
ニューヨーク9244614639291909595
空気階段9214584639395909392

TBS系で放送された「キングオブコント2020」で第13代目王者に輝いたジャルジャルの後藤淳平(左)と福徳秀介
TBS系で放送された「キングオブコント2020」で第13代目王者に輝いたジャルジャルの後藤淳平(左)と福徳秀介
TBS系で放送された「キングオブコント2020」で第13代目王者に輝いたジャルジャルの後藤淳平(左)と福徳秀介
TBS系で放送された「キングオブコント2020」で第13代目王者に輝いたジャルジャルの後藤淳平(左)と福徳秀介

ジャルジャル(吉本興業)

ファイナルは3番目に登場。タンバリン持って金庫強盗に入るコント。合計941点を取って初優勝!

◆松本人志の話「とっくに優勝にしてもおかしくない実力を持っている。最後はタンバリンがうるさかったな」


ファーストステージは5番目に登場。新人歌手がヤジに耐える練習をするコント。トップでファイナルに進出した。

◆松本人志の話「今回は完全に(優勝を)取りにきている。わかりやすくちゃんとおもしろい。鼻につく」

◆三村マサカズの話「家に帰ってもう1回見なきゃ」


キャッチコピー「人間味の欠如と充満」

◆ジャルジャル キャッチコピー「人間味の欠如と充満」。後藤淳平は1984年(昭59)3月20日、大阪府生まれ。福徳秀介は1983年(昭58)10月5日、兵庫県生まれ。ともにNSC大阪25期生。関大第一高で出会い、03年コンビ結成。決勝進出は4回目。13年ABCお笑いグランプリ優勝など数々の賞レースを席巻。テレビ、ラジオなどでも活躍。


ニューヨーク(吉本興業)

ファイナルは2番目に登場。髪を切った子分が帽子を被っていることに脱帽するよう兄貴が催促するコント。924点で2位だった。

◆日村勇紀の話「僕は大好き。こういうの待ってた。1回戦はあんまり…」


ファーストステージは9番目に登場。友人の結婚式で演奏するコント。2位でファイナルに進出した。

◆松本人志の話「M1はあまり好きではなかった。今もあんまり…。(コントは)たたみかけがうまかった」

◆大竹一樹の話「声を出して笑った」


キャッチコピー「隠れ悪意のファンタジスタ」

◆ニューヨーク 嶋佐和也(しまさ・かずや)は1986年(昭61)5月14日、山梨県生まれ。屋敷裕政は1986年(昭61)3月1日、三重県生まれ。ともにNSC東京校15期生で、10年コンビ結成。これまで3度の準決勝敗退を味わうも、今年初の決勝進出。19年M-1グランプリ決勝進出。


空気階段(吉本興業)

ファイナルは1番目に登場。恋をする女の子と何を言っているか分からないハルトのコント。921点で3位だった。

◆松本人志の話「渋いネタ。優勝はどうだろう」

◆大竹一樹の話「ハルトが可愛かった。今日一番笑った。優勝するネタでは…」


ファーストステージは4番目に登場。亡くなった祖母と話したいと依頼する男性と霊媒師のコント。3位でファイナルに進出した。

◆松本人志の話「キャラがおもしろくて引っ張られてしまう」

◆日村勇紀の話「おもしろオーラが出ている」


キャッチコピー「不可思議世界からの誘い」

◆空気階段 鈴木もぐらは1987年(昭62)5月13日、千葉県生まれ。水川かたまりは1990年(平2)7月22日、岡山県生まれ。ともにNSC東京17期生で、12年コンビ結成。決勝進出2回目で、19年は9位タイ。19年7月にテレビ東京「ゴッドタン」の「この若手知ってんのか!2019」の「とにかくヤバい芸人部門」で1位。


<ファーストステージの成績>(4位以下は脱落)


順位コンビ名得点松本大竹三村日村設楽
ジャルジャル4779594969795
ニューヨーク4619493929092
空気階段4589092899394
ザ・ギース4579291919192
ニッポンの社長4549392869192
ジャングルポケット4549192889192
ロングコートダディ4468890908890
滝音4458689909090
GAG4458591919088
10うるとらブギーズ4408789878790


滝音(吉本興業)

ファーストステージは1番目に登場。ラーメンの大食い選手権に挑戦するコント。445点で脱落した。

◆三村マサカズの話「間が好きです」


キャッチコピー「パワーワードの錬金術師」

◆滝音(たきおん) さすけは1990年(平2)3月7日、大分県生まれ。秋定遼太郎は1987年(昭62)10月29日、兵庫県生まれ。ともにNSC33期生で、16年にコンビ結成。初の決勝進出。漫才、コントの二刀流。20年第41回ABCお笑いグランプリで決勝進出など勢いに乗るコンビ。


GAG(吉本興業)

ファーストステージは2番目に登場。河川敷で女性がフルートの練習、そこに中島美嘉と草野球のおじさんが入れ替わるコント。445点で脱落した。

◆松本人志の話「去年はよかった。2本目に期待したい」

◆設楽統の話「さらに話が展開していけば。中島美嘉登場はおもしろかった」


キャッチコピー「三者三様の聖三角形」

◆GAG 坂本純一は1983年(昭58)6月7日、広島県生まれ。福井俊太郎は1980年(昭55)8月18日、兵庫県生まれ。宮戸洋行は1984年(昭59)8月29日大阪府生まれ。全員NSC大阪校27期生で、06年にトリオ結成。決勝進出は4年連続4回目。10位、8位、4位と年々順位を上げている。


ロングコートダディ(吉本興業)

ファーストステージは3番目に登場。効率悪いマッチョの先輩と新入りが荷物運び出しを巡ったコント。446点で脱落した。

◆松本人志の話「新たなる挑戦。あまりないパターン。筋肉をいじられている気がした」

◆設楽統の話「言葉のやりとりは好きでした」


キャッチコピー「脱力系技巧派マイスター」

◆ロングコートダディ 堂前透は1990年(平2)1月16日、福井県生まれ。兎(うさぎ)は1988年(昭63)8月19日、岡山県生まれ。ともにNSC大阪校31期生で、09年コンビ結成。コント中心で、昨年準決勝進出。今年は初の決勝進出。19年第4回上方漫才協会大賞で文芸部門賞受賞。



ザ・ギース(ASH&Dコーポレーション)

ファーストステージは6番目に登場。会社を辞める先輩へ後輩がハープを演奏するコント。457点で脱落した。

◆松本人志の話「非常に好感が持てるネタ」

◆設楽統の話「ハープと紙切りで何を見せられているのか…」


キャッチコピー「コント博士の異常なる愛情」

◆ザ・ギース 高佐一慈(たかさ・くにやす)は1980年(昭55)9月2日、北海道生まれ。尾関高文は1977年(昭52)8月6日、広島県生まれ。04年コンビ結成。決勝進出は4回目。決勝進出者で唯一、非よしもと芸人。08年に第6回お笑いホープ大賞でレッドカーペット賞獲得。


うるとらブギーズ(吉本興業)

ファーストステージは7番目に登場。国宝級の陶芸を目指す理不尽な師匠と弟子のコント。440点で脱落した。

◆大竹一樹の話「この後勝手に期待していた」

◆設楽統の話「もっとはねたのを期待していた」


キャッチコピー「キレとコクの芳醇空間」

◆うるとらブギーズ 佐々木崇博は1984年(昭59)12月17日、静岡県生まれ。八木崇は1982年(昭57)3月10日、熊本県生まれ。ともにNSC10期生で、09年コンビ結成。決勝進出は2回目で、19年はサッカーの実況での解説者とアナウンサーのネタなどを披露し、準優勝だった。


ニッポンの社長(吉本興業)

ファーストステージは8番目に登場。下半身が馬の高校生と牛の顔を持つ女性が恋に落ちるコント。454点で脱落した。

◆松本人志の話「僕の好きなパターン。残るかというと残らなくてもいい。結構好きだった」

◆設楽統の話「世界観ぶつけられて笑った。もう1本見たかった」


キャッチコピー「奇怪なるファンタジーワールド」

◆ニッポンの社長 辻は1986年(昭61)11月15日、京都府生まれ。ケツは1990年(平2)6月11日、奈良県生まれ。辻はNSC大阪校32期生、ケツはNSC大阪校33期生で、13年コンビ結成。初の決勝進出。辻(183センチ)とケツ(162センチ)の凸凹コンビ。20年第9回ytv漫才新人賞決定戦で準優勝。


ジャングルポケット(吉本興業)

ファーストステージは10番目に登場。脅される男性と情報を聞きだそうとする男2人のコント。454点で脱落した。

◆三村マサカズの話「僕が思う方と違う方に違う方に。最悪でした」

◆日村勇紀の話「お客さんとズレがあった」


キャッチコピー「体育会系 宇宙系 劇団系」

◆ジャングルポケット おたけは1982年(昭57)12月2日、東京都生まれ。太田博久は1983年(昭58)12月10日、愛知県生まれ。斉藤慎二は1982年(昭57)10月26日、千葉県生まれ。全員NSC東京12期生で、トリオ結成は06年。決勝進出は4回目。16年は2位。テレビ東京「一夜づけ」、日本テレビ「有吉の壁」など出演多数。


<歴代覇者と決勝に進出した主なコンビ>


優勝コンビ決勝に進出した主なコンビ
08バッファロー吾郎バナナマン、ザ・ギース、ロバート
09東京03サンドウィッチマン、しずる、インパルス
10キングオブコメディピース、TKO、ジャルジャル
11ロバート2700、モンスターエンジン、インパルス
12バイきんぐさらば青春の光、かもめんたる、しずる
13かもめんたる鬼ヶ島、天竺鼠、さらば青春の光
14シソンヌチョコレートプラネット、ラバーガール
15コロコロチキチキペッパーズバンビーノ、ロッチ
16ライスジャングルポケット、かまいたち
17かまいたちにゃんこスター、さらば青春の光
18ハナコわらふぢなるお、チョコレートプラネット
19どぶろっくうるとらブギーズ、ジャルジャル、GAG