宝塚歌劇団は30日、宙組トップ娘役星風まどかが来年2月22日付で専科へ異動し、同日付で2期後輩の潤花(じゅん・はな)が次期トップ娘役に決まったと発表した。

星風は14年入団の100期生。17年11月20日付で宙組トップ真風涼帆の相手娘役に迎えられ、娘役とはいえ、同期最初のトップ就任だった。トップ娘役が専科へ移るのは近年では異例。

直近では、99年に真琴つばさの相手役に迎えられた檀れいが、01年の真琴退団後に専科へ移ったケースがある。

星風は現在、兵庫・宝塚大劇場で上演中の真風主演、宙組ミュージカル「アナスタシア」でヒロインを演じている。宝塚は、12月14日まで上演。東京宝塚劇場は来年1月8日~2月21日の予定で、同公演終了後の異動になる。

次期に就任する潤花は、16年入団の102期生。雪組に配属され、17年には入団2年目で「ひかりふる路」新人公演に抜てき。同公演は、雪組の望海風斗、真彩希帆トップコンビの大劇場お披露目だった。

その後、新人公演にも加えて、宝塚バウホールや、東上公演でもヒロインを務め、今年は、後に次期雪組トップに内定した彩風咲奈主演で全国ツアー予定だった「炎のボレロ」のヒロインにも決まっていた。

同作は新型コロナウイルスの影響で、全国ツアーから大阪・梅田芸術劇場公演として上演され、同公演終了後の9月7日付で、宙組へと移っていた。

現在上演中の「アナスタシア」から、宙組生として出演し、オペラ座の場面で「白鳥の湖」のオデット役を務めている。