優れた作詞に贈られる「第53回作詩大賞」が5日、BSテレ東で生放送され、吉田旺氏が作詞を手掛け、市川由紀乃が歌唱する「なごり歌」が大賞に輝いた。

吉田氏は昨年、坂本冬美の楽曲「俺でいいのか」で優秀作品賞を受賞。大賞受賞には「昨年に輪をかけて驚いてしまいました」とし、「今改めて感じるのは作詩大賞をいただいても、『あそこも、こっちも直したいな』なんて思うばかりで、『この歌詞どうだ!』という感覚は全くないんです」と控えめに語る。

今作に関しては、市川がギターを弾く姿が脳裏に浮かんだといい「その妄想を広げてそのまま詞に書き上げた」と振り返る。市川の歌声と曲が歌詞を引き出してくれたと感謝し、「コロナの影響で巣ごもり生活で頑張っている方々や、また昭和を生きてきた方々にこの歌を聞いていただき、青春時代の古いアルバムをあけて、良かった時代を思い出したり、『昭和』を感じてくれればうれしいです」とコメントした。

番組で同曲を歌った市川は「歌い手を志した頃から見ていた番組なので、この場で歌うことができて本当に幸せです」と喜びをかみしめた。

審査員特別賞は松井五郎作詞、竹島宏が歌う「はじめて好きになった人」が受賞した。

「日本作詩大賞」は昭和43年にスタート。19年10月1日~20年10月31日までに発売された作品が対象で、今年はノミネート数16作品の中から大賞が選ばれた。