31日をもってグループでの活動に区切りをつける嵐に、ゆかりのある人々がメッセージを送る連載「嵐を語ろう~Arashi talk~」。第3回は、ジャニーズ好きでも知られるフリーアナウンサー青木源太(37)が大学の後輩、ファン、取材者の目から見た櫻井翔(38)と、嵐への熱い思いを語ります。

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子どもの頃からテレビっ子で、好きな音楽番組の中心で輝いていたのがジャニーズの皆さんでした。中でも、嵐は分かりやすく元気と勇気をくれるアイドルです。いつだって明るく、仲が良く絆が感じられ、また来週から頑張ろうと、素直に思わせてくれます。

2008年、ファンとして国立競技場での初ライブを見に行きました。2曲目に「Oh Yeah!」を歌って「嵐だーっ!」と言って、センターステージから散りぢりになっていく瞬間、場内が揺れて「これはブレークする」と実感しました。

日本テレビ時代は音楽番組、ドラマの取材で接することが多かった。あれだけのスターなのに、本番前も雰囲気、スタッフへの配慮も変わらず、良い意味で自然。1問振るだけで、相づちも何も入れずに落としどころまで5人でやってくれる。取材者としては、とても助かりました。

ジャニーズのタレントの方とプライベートで親交は一切、持っていません。公私を分けるのが、取材者としてのポリシーだからです。ただ、櫻井翔さん(38)は僕が慶大2年の時、4年…学内で2、3回しかお会いしたことはないですが、先輩で特別な存在です。ジャニーズの後輩の方との絡みまで見てくれていて、カメラの回っていないところで「すごい楽しかった。良いところが出ていたよ」と、お礼を言ってくださる。僕だけでなく、いろいろな方にそういう人なんです。

活動休止を発表した19年1月27日の会見では質問の時、感極まりました。突然の発表で戸惑ったのは、嵐のいない日常が想像できなかったから。でも2年たって、振り返ると「自分たちの姿を見ていて欲しい」という決意は全く揺らいでいないし、約束を果たしていると思います。コロナ禍で国立競技場公演も有観客でやる話が頓挫しましたが、変わる形でパワーアップしたものを見せてくれた。

2年前に着陸態勢に入った“嵐ジェット”は着陸します。いつ、再び飛び立つか分からないけれど、5人のタイミングで、あるだろうと思っています…期待を込めて。時代と年齢に見合った、等身大のパフォーマンスを見せてくれれば一番、すてき。いろいろな意味で超えるグループは出てこない、不世出のアイドルグループだと思っています。

【聞き手=村上幸将】

◆青木源太(あおき・げんた)1983年(昭58)5月7日、愛知県岡崎市生まれ。県立岡崎高から慶大文学部史学科に進み、06年に日本テレビに入社。15年に「PON!」、18年には「バゲット」、「火曜サプライズ」のMCを務める。日テレを9月末で退社し、10月にレプロエンタテインメントとマネジメント契約を結び、フリーに転身。10月23日のテレビ朝日系「アメトーーク」での「嵐大好きおじさん」で、提供読みのナレーターを務めた。

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