俳優永瀬正敏(54)が11日、都内で主演映画「名も無い日」(日比遊一監督)公開イベントに、オダギリジョー(45)金子ノブアキ(40)と登壇した。

名古屋市熱田を舞台に、3兄弟の運命を描いた物語。日比監督の実家で撮影するなど、監督の実話を映画化した。長男を永瀬、突如亡くなる次男をオダギリ、三男を金子が演じた。

撮影から3年たっての公開に「あっという間な気もするし、無事公開できた喜び、心の中がグルグルしています。僕にとっては映画館は命のような場所なので、そこがクローズというのは苦しかったです」と話した。

永瀬は、日比監督本人役となったが「この物語を映画化するのは、監督自身のかなりの覚悟があったと思う。(本人役に)やりにくいっていうのは感じませんでした。心強かったです。実際の自宅で撮影していたので、場所からもらうことなども多かった気がします」と振り返った。

3兄弟を演じるにあたって「おふたりはお芝居を現場に持ってくる人ではなく、心をもって来る人。本当に弟ができたうれしさもありつつ、いろんな思いをいただいていました」。オダギリは「すごく良い感じの兄弟だなって思いました」。金子も「本当におにいちゃんができた!甘えちゃえ!みたいに身を預けていました」と、信頼できる間柄だったという。

最後に永瀬は「いろんな人の、いろんな思いがすごく詰まった作品です。大事に持って帰っていただければと思います。この映画の最後には、光があると思っています」と力を込めた。