新型コロナウイルス禍で1年延期された東京オリンピック(五輪)が23日に開幕する。フジテレビは入社7年目の宮司愛海アナウンサー(29)がメインキャスターを務める。週末のスポーツ番組「S-PARK」(土曜深夜0時35分、日曜午後11時15分)でスポーツと縁が生まれ、18日は「東京五輪5日前『ラストサプライズはこちらです‼』~日本代表に(秘)エールSP~」(午後7時)生放送でもMCを務める。

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アトランタ五輪から柔道男子60キロ以下級で3連覇のフジテレビ系東京2020五輪オリンピアンキャスター野村忠宏氏(46)が五輪と宮司アナについて語った。

五輪が目前に迫ってきました。五輪というのは私にとっては特別なものでした。“勝って当然”という期待に、誇りを感じると同時に“当然じゃないよ”という思いもありました。

多くの選手にとって夢の舞台である五輪。楽しみでしょうが、プレッシャーと不安もあると思います。

宮司さんは18年の4月から『S-PARK』のメインキャスターを務めていますが、最初はとまどいもあったと思います。全く知らないところから、競技のルール、選手の性格や置かれている状況への理解、結果のチェックなど、相当努力をされたと思います。それに選手というのは“個性の塊”。

選手のリアルとスポーツを伝えることには苦労もあったはず。私も、オリンピアンキャスターとして他のスポーツを伝えることは、いまだに難しさを感じています。

2018年から「世界柔道選手権」を一緒に中継していますが、スポーツへの熱量、選手へのリスペクトを感じます。勉強熱心でプロ意識の高い方です。

夢が詰まった世界であり、残酷な結果も伴うスポーツの世界を冷静に、時に感動と興奮、悔しさを交えて伝えることができるすてきなキャスターです。そんな宮司さんに、ちょっと頼りすぎて自分を反省することもあります(笑い)。

また、時折控室で見せてくれる陽気でおちゃめな一面もあり、そこも宮司さんの魅力の1つです。

五輪では、選手が4年に一度の大舞台で戦う姿を私の経験に織り交ぜながら、宮司さん、村上信五さん、宮里藍さんたちと一緒に伝え、盛り上げていきたいと思っています。