過去のいじめ告白が波紋を呼び、東京五輪開閉会式の楽曲制作担当を辞任したミュージシャン小山田圭吾(52)のいとこで、ツイッターでの発言で批判を浴びている音楽プロデューサー田辺晋太郎氏(42)が、業務委託契約を締結しているサンミュージック出版に対し、一連の騒動、問題について謝罪していたことが21日、分かった。

同社の関係者は、日刊スポーツの取材に「田辺の今後については、本人から詳しく事情を聴取し、弁護士に法的なアドバイスを受けながら(業務提携)契約の内容を踏まえて、どのような処遇にするか検討をしていきたい」と説明した。

「肉マイスター」としても活動する田辺氏は19日、小山田が過去のいじめ告白問題で東京五輪開閉会式の音楽担当を辞任すると発表したことを受け「はーい、正義を振りかざす皆さんの願いが叶いました、良かったですねー!」とツイートした。そのことを受けて批判が殺到すると「先程は辞任の速報を受け、取り乱して不適切な投稿をしてしまいました。ご不快な思いをされた方に対し謹んでお詫びすると共に猛省しております。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪していた。

20日には、田辺氏と契約していたヤマサ醤油まで、謝罪に追い込まれる事態に発展していた。同社は「この度、『肉鍋つゆ』シリーズの監修を受けた、肉マイスターの田辺晋太郎氏のSNS上での発言について、弊社にも多数のご意見を頂戴しております。田辺晋太郎氏との契約は、本年6月30日に終了しており、これらの商品はすでに終売しております」と説明。その上で「現在、弊社のホームページでは、旧商品と新商品の入れ替え作業中で、田辺晋太郎氏の登場するコンテンツが一部残っておりました。ご不快な思いやご懸念を抱かせてしまったことにお詫び申し上げます」と謝罪し、「弊社は『公正・公平であること』を企業行動規範に掲げており、あらゆる差別やいじめ、虐待などの人権侵害について、これを容認するものではありません」とした。