吉本興業ホールディングスの大崎洋代表取締役会長(68)が21日、都内で、新事業「島ぜんぶでうむさんラブ」の概要発表記者会見を行った。

「うむさん」とは沖縄の言葉で「面白い、ワクワクする」の意。沖縄の島全体にワクワクするプロジェクトを生み、島への愛を広げていきたいという願いが込められている。

具体的な事業については、ソーシャルビジネス人材を掘り起こす目的で、沖縄県41市町村で「出張インキュベーション」を展開するほか、「沖縄国際映画祭」内でユヌス・ソーシャル・ビジネスコンテストを開催する。ほかにも、来年3月に開局を予定しているBS吉本において、インキュベーションによる支援対象ビジネスをテーマにした番組を制作し放送するなどの事業が展開される予定だ。

これらの事業を始めるに至った背景について、大崎会長は「当社は11年より芸人さんたちが47都道府県で実際に移住をし、地域を盛り上げていこうという取り組み、あなたの街に“住みます”プロジェクトをスタート致しました。エリア担当社員が地域の方々と力を合わせ、地域のためにさまざまな課題や地域の活性化に取り組んでまいりました」とし「社会問題という難しくなりがちな話を、課題を、人を笑顔にする、笑いの力で解決できないかと考えて参りました」と話した。