V6がデビュー26周年となる1日、千葉・幕張メッセでのラストライブをもって解散します。岡田准一(40)三宅健(42)森田剛(42)井ノ原快彦(45)長野博(49)リーダー坂本昌行(50)の6人の活動の軌跡を、日々の取材および紙面連載「サタデージャニーズ」などを通じて触れてきた日刊スポーツ記者が振り返ります。

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ファン思いのメンバー6人がそろっているV6の中でも、三宅は特に周囲から「ファンへの愛が強い」と言われている。パーソナリティーを務めるbayfm「三宅健のラヂオ」はまさに“ファンのための番組”だ。今年3月、解散発表後初の放送では冒頭で「今日はファンのみんなのために、この30分を使いたい」ときっぱり。舞台出演で移動中、新幹線でファンからのメールを読み、1人で号泣したことも明かしていた。

実は、インタビューでは一見“アッサリ”しているような印象を受けたこともある。V6の関係性について聞くと「仲良しではないですね」とあっけらかんに即答。「Hey!Say!JUMPとか、お互いの家を行き来するらしいじゃないですか。僕らはプライベートとか一切関わらないですよ。行きたくないですし、来させませんけど。ははは」と笑っていた。

そんな三宅の人となりについて、親しい関係者は「基本は人見知りですから、取材では照れ隠しもあると思います」と前置きしつつ、「1度心を許した相手のことは絶対裏切らないタイプ。ファンに対しても同様にとらえていると思います。“アツい”人です」と説明した。

16歳でデビューし、現在42歳。「奇跡のおじさん」とも呼ばれる若々しいルックスは、天性のものかもしれないが、ファンのためにキープしている努力のたまものかもしれない。マイペースそうな外見と“アツい”中身のギャップは、唯一無二だろう。【横山慧】

◆三宅健(みやけ・けん)1979年(昭54)7月2日、神奈川県生まれ。95年V6メンバーとしてCDデビュー。岡田、森田とともにComing Century(通称カミセン)。97年から約10年間、日本テレビ系「伊東家の食卓」レギュラー。00年野田秀樹作「二万七千光年の旅~世紀末の少年~」で初舞台初主演後は、「滝沢歌舞伎」など舞台多数。bayfm「三宅健のラヂオ」は17年目に突入。手話ができEテレ「みんなの手話」ナレーターも務める。好角家で専門誌やNHK相撲番組にも登場。血液型O。