神田沙也加さんが亡くなった18日夜、母松田聖子は都内のホテルでクリスマスディナーショーの最中だった。関係者によると、沙也加さんが亡くなったことを知らなかったという。ステージは午後7時にスタートし、観賞したファンからは「うっとり」「素晴らしいショーだった」などの声がSNSに寄せられた。

2人はもともと仲のいい母娘として知られた。聖子は97年、当時小学生だった沙也加さんへの思いを作詞作曲した「私だけの天使~Angel~」を発表。「ママの大切な 世界にひとつの輝く宝物」という親心を歌にしている。01年、沙也加さんがCMデビューする際には、打ち合わせの場に顔を出し、母として制作スタッフらにあいさつする姿も話題になった。

デビュー当時の芸名「SAYAKA」も、聖子が名付けたもの。01年8月の自身の全国ツアー東京公演では、客席の沙也加さんをファンに紹介し、ファンを感激させてもいる。その年、文芸誌に手記を発表した沙也加さんは、聖子のことを「一番の親友のよう」などとつづっている。

その後、沙也加さんが12歳年上のギタリストと交際を始めた時には、親子関係の確執も伝えられた。04年には、東京・成城の自宅で派手な親子げんかをし、近所の110番通報で警察が出動する騒ぎもあった。沙也加さんがミュージカルに軸足を置き、本名の「神田沙也加」として活躍するようになると、次第に関係を修復。11年のNHK紅白歌合戦ではデュエットを披露した。

 

 

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