世界3大映画祭の1つ、ベルリン映画祭(2月10日開幕)事務局は26日、最高賞の金熊賞を争うコンペティション部門の審査員を、昨年の同部門で「偶然と想像」が審査員大賞(銀熊賞)を受賞した濱口竜介監督(43)が務めると発表した。

ベルリン映画祭公式サイトは「『偶然と想像』は、21年にベルリン映画祭で初めて上映(ワールドプレミア上映)され、銀熊賞を受賞しました。同年、カンヌ映画祭で初上映された、村上春樹氏の小説を原作にした『ドライブ・マイ・カー』で脚本賞を受賞しています」などと濱口監督を紹介。さらに「監督作品に加え、20年のベネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した、黒沢清監督の『スパイの妻』では脚本を執筆しました」とも紹介した。

審査委員長は、99年「シックス・センス」で知られる米国のM・ナイト・シャマラン監督(51)が務める。また濱口監督以外の審査員には、ブラジルのカリム・アイノズ監督(56)、映画プロデューサーのサイード・ベン・サイード氏(54=チュニジア・フランス)、ドイツのアンネ・ツォーラ・ベラチェド監督(39)、ジンバブエの作家ツィツィ・ダンガレンバ氏(62)、デンマークの女優コニー・ニールセン(56)が名を連ねた。