ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、トランプ前米大統領が5日に米ニューオーリンズで行われた共和党の高額寄付者とのイベントで、「米軍は中国の国旗をつけたF-22戦闘機で、ロシアを爆撃すべきだ」と語ったと米CBSニュースが報じた。

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「我々ではなく、中国がロシアを攻撃したと言えば良い。そして、ロシアと中国が戦争を始めたら、高みの見物をすればよい」と発言し、観衆を笑わせたという。この発言に対して「不適切だ」と批判の声が上がっており、ネットには「この男が核兵器のコードを持っていた」「ハリケーンを核爆弾で破壊できないかと発言していた男」など手厳しいコメントが寄せられている。

トランプ氏は先月26日にも、ウクライナへ侵攻したロシアのプーチン大統領を「賢い」と称賛し、ウクライナでの行動について「天才的だ」などと語って物議を醸していた。

イベントでトランプ氏は、ほかにも北朝鮮の金正恩総書記についても「非常にタフだ」と語って称賛したとワシントン・ポスト紙は伝えている。幹部たちは金総書記を恐れて縮こまっていると語り、「部下たちは直立不動の姿勢を取っていた。私は自分の周りの人を見て、自分にもそのように行動して欲しいと言った」と述べたという。

ホワイトハウスは5日、米国とポーランドがウクライナに戦闘機を供与する可能性について検討していることが報じられていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)