NHKは8日、ロシア国内でNHKの英語国際放送の配信が停止したことを明らかにした。

同局の報道番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜午後9時)では和久田麻由子アナウンサーが、「ロシアで情報統制が強まる中で、ロシア国内でNHKの英語のテレビ国際放送『NHKワールドJAPAN』を配信している会社が、配信を停止しました」と伝えた。

「NHKワールド-」は、ロシア国内で衛星チャンネルなどを通じて約1800万世帯に配信されているが、7日夜(日本時間8日未明)から、放送が見られなくなったという。

NHKは「NHKワールド-」を配信する社のコメントとして、「ロシア政府が情報統制を強めていることに加え、『非友好的な国』のリストに日本を含めたことを受け、放送を停止せざるを得なかった」と伝えた。インターネット経由では配信が見られる状態が続いているとして、NHKは「ラジオの短波や中波によるロシア語放送を増やして、ロシア向けの情報発信を強化する」との対策を示している。