韓国出身の歌手ジェジュン(35)が14日、東京・国際フォーラムのホールAで、ファンイベントを開催した。1年半ぶりの来日で、リアルなライブは2年3カ月ぶり。ジェジュンは「コロナで時を止められたけど、久々にファンのみなさんと同じ空気を吸えて幸せです」と感激しきり。昼夜2公演で計1万人のファンが駆けつけた。

会場には、女性ファンを中心とした長蛇の列が続いた。開演前にグッズを買うためで、スタッフの「これからですと開演には間に合いません」とのアナウンスが流れる。コロナ禍で苦しんだエンタメ業界だったが、久しぶりの活況をみせていた。

昼夜2公演は、別々のプログラムで開催された。1部では、20年7月に劇場公開された映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」をテーマにしたトークを展開。同作の主題歌「We're(韓国語ver.)」をファンの前で初披露したほか、映画音楽から「FOR YOU」など3曲をフルオーケストラとバンドの生演奏で歌唱した。

公演後、ジェジュンはリアルライブについて「会場で歌えるのは気持ちいいですね。私たちの仕事はファンのみなさんと共有しながら生きていくことだけど、時を止められて、当たり前のことができませんでした。植物から作られた肉をいくら食べても、肉を食べた感じにならない感覚ですかね」。

公演のトークでは、今年は日本で2枚目となるオリジナルアルバムをリリースし、ライブツアーを開催する予定を伝えた。「まだ、正式決定ではないですけど、ツアーができるといいなと思っています」。13日にスタートした、日本テレビ系連続ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(水曜午後10時)の主題歌「六等星」を、3人組ユニットJYJで活動したジュンス(35)とともに、「J-JUN with XIA(JUNSU)」名義で担当している。ツアーでのジュンスの参加についても「タイミング次第ですけどあるんじゃないですか。彼はミュージカルで忙しいのですが、とても刺激を受けるし、頑張らないとと思わせてくれる」と話した。

日本ではラーメンとすしが楽しみだったという。「日本に来て、最初に食べたのがしょうゆラーメンでした。でも、いまひとつだったので、もっとおいしいラーメンを探したいです」。友人から、以前、イカめんたいこを贈られ「おいしすぎて、スーパーなどで探しました。でも、味が違うんです。福岡のお店の商品らしいので、これも探したいです」と笑顔を見せた。

2部では、毎年1月に開催していた誕生日イベント「Birthday Party with JAEFANS」を開催。「六等星」を初披露したほか、ツアーでは恒例のダンスナンバー「Good Morning Night」など全9曲を披露した。