プロ野球中継をはじめとするスポーツ実況などで活躍した日本テレビの河村亮(かわむら・りょう)アナウンサーが脳出血のため14日に死去したことが16日、わかった。54歳だった。同局が16日、公表した。通夜、葬儀は近親者のみで執り行う予定。体調不良を訴えて入院していたといい、突然の訃報となった。

関係者などによると、最近まで元気に仕事もこなしており、3月19日に出演したラジオ日本の「日テレアナ・ザワールド!」(土曜午後10時半)が最後に。テレビでは3月3日にBS日テレで放送したプロ野球オープン戦、巨人×西武の巨人リポーターを務めるなどしていた。

河村アナは早大政経学部から91年に日テレ入社。プロ野球や箱根駅伝、五輪、ゴルフなどスポーツ中継の中心的存在として活躍した。「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」など、バラエティーのナレーションなども務めた。

94年に初めてプロ野球実況を務めた際は巨人元木、岡崎、大久保の3連続ホームランも伝えた。12年のイチローが来日した大リーグの日本開幕戦マリナーズ×アスレチックスも実況。自身が直接向かえない巨人のビジター遠征先での出来事を選手やコーチ、番記者にも聞き回るなど取材熱心なことでも知られ、選手らとの信頼関係も厚かった。