星野源(41)が、映画「GHOSTBOOK おばけずかん」(山崎貴監督、7月22日公開)の主題歌「異世界混合大舞踏会(feat.おばけ)」を書き下ろし、作詞、作曲、編曲を手掛けたことが24日、分かった。同作には、昨年5月に結婚した妻の新垣結衣(33)が出演しており、結婚から1年で初の“夫婦共演”が実現した格好だ。

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星野は「遊びと祈りを込め、踊ってしまう呪いをかけたこの楽曲が、劇場の中で主人公たちと一緒に異世界を冒険する皆さんのお守りになれば幸いです」とコメントした。その言葉通り、イントロから星野らしいポップな曲調が印象的だ。

映画は、どんな願い事もかなえてくれる「おばけずかん」を手に入れた、城桧吏(15)演じる主人公ら子どもたちと、新垣演じる新米教師が、おばけの住む不思議な世界へと迷い込んでしまう物語。歌詞も、その内容を踏まえたものとなった。「おばけがでるぞ」「うらめしや」というサビのフレーズを伸びやかに、リズミカルに歌い上げる星野の歌声が軽やかに響き渡る。

星野の起用はコロナ禍が日本で拡大した20年に、製作準備中の製作陣の間から持ち上がり熱烈オファーで実現にこぎ着けた。山田兼司プロデューサーは「『どんな過酷な試練も子供たちだったら乗り越えていける』そんな思いが準備中に自然と宿されました。同時に子供たちが冒険するおばけの世界観を現代的に表現し、幅広い世代に楽しんでもらうための主題歌が必要だと考え真っ先にお願いした理想のアーティストが星野源さんです」と説明した。

星野は「彼岸と此岸(しがん)の境がなくなり、あの世とこの世が入り乱れ、異なる世界が混ざり合って、人間と人間以外が一緒に踊れるような楽曲を作ろうと思いました」と制作意図を語った。その上で「制作中、いくつかの楽しい心霊現象に見舞われたので、来ていたおばけたちについでにコーラスを入れてもらいました」と説明。おばけの声を担当した釘宮理恵、下野紘、杉田智和がサビにコーラスとして参加する。

映画の撮影は昨年4月に終了している。新垣にとって結婚発表後、初の映画に星野が最高の花を添えた。

○…山崎貴監督(57)は星野が歌う主題歌について「ふと気づくとサビが頭の中で鳴っていて、おばけのように取りつかれてしまいました。映画の不思議な世界にヒュッと連れて行ってくれるチケットのような曲」と印象を語った。その上で「そのパワーは優しそうでありながら計り知れなくて、まさに星野さんそのもののような存在感を発揮しながら、たくさんの観客の皆さんを巻き込んでくれそうです」と期待。そして「その曲を聴いてはいけない。聴いたら最後…」と、意味深な言葉で締めた。