元宝塚歌劇団の男役スターだった蓮城まこと、彩凪翔が共演する舞台「面影小町伝」(東京・日本橋劇場)が26日、初日を迎えた。

原作は米村圭伍氏の「風流冷飯伝」「退屈姫君伝」に続く大江戸3部作完結編の「面影小町伝」。江戸を舞台に、2人の美女がおりなす、幾重にも重なる因縁と謎や私欲にまみれた思惑と陰謀が盛りだくさんの物語。

公開前に取材に応じた蓮城は「宝塚歌劇団の雪組で一緒に男役をやっていた2人が日本の女性役を演じています。2人で出させていただき、楽しんでやっております」、彩凪も「この作品を通して、人を思いやるメッセージをお届けできれば」と話した。

座長の蓮城から代表して話すようにふられた和泉元彌は「多くの江戸の粋や人の業、前向きに生きている姿を紡ぎ出してお見せできたらと思います。今は思い通りにいかない時代ではありますが、人が人を思いやり、人のために与えられた命を使うという普遍的なことを演じている作品です。共感される作品だと思いますので、みなさまの応援をよろしくお願いいたします」と語った。