映画業界において持続可能なシステムを、日本にも作ることを目指す権利能力なき社団「日本版CNC設立を求める会」が14日、都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。
賛同人に名を連ねた、仲野太賀(29)が会見に文書を寄せ、コメントを発表した。その中で、働きやすい労働環境、人材育成の仕組みがあってこそ「歴史ある日本映画の未来を繋いでいけるように思います」と指摘。その上で、フランスの映画行政を管轄する国立映画映像センター(CNC)などの共助制度に接し、日本映画界が連携して映画を守るための、共助の新たな仕組みを作っていくことを目指す、日本版CNC設立を求める会とともに学んでいく考えを示した。
仲野はコメントの中で、労働環境を憂えたり不安な声が多い中、映画作りへの思いが日本映画界を支えていると指摘した。
「僕は『日本版CNC設立を求める会』の活動に賛同します。日本映画の未来にとって、新しい扉が開かれる大きなチャンスだと思っています。僕自身、日本映画に憧れてこの世界に入ってきました。しかし昨今、撮影現場では今の業界に対して、なんだか寂しい意見をよく耳にします。日本映画の未来を、そして自分たちが働いている環境を憂う声は少なくありません。しかしその声は、何かを変えるには余りにも小さく、頼りないものでした。このままでは新しい人材が働きたいと思える業界でいられないのではないか。不安は募りながらも、素晴らしい映画を作りたいという素朴な思いが、何かを支えている気がします」
その上で、日本版CNCの設立に期待した。
「しかし、この先何年、何十年と映画に携わっていきたい。世界に誇れる日本映画を作りたい。その為にはやはり、働きやすい環境があってこそ、人材育成の仕組みがあってこそ、歴史ある日本映画の未来を繋いでいけるように思います。一人一人のスタッフ、そして新しい才能、その人たちを支えることが、これからの映画業界全体の役割なのではないでしょうか。業界全体が助け合いながら未来を紡いでいけたら、どんなに素敵な事なんだろうと思います」
仲野は、最後に「日本版CNCの設立にあたって、まだまだ課題はたくさんあります。何が最善なのかを、ぼく自身も勉強していきたいと思います。少しでも日本映画界が良くなることを願っています」とつづった。



