「アーティスト活動にピリオドを打つ」と表明している、シンガー・ソングライター吉田拓郎(76)が7日、KinKi Kidsのデビュー25周年を特集した「NHK MUSIC SPECIAL」(午後10時)にVTR出演した。

拓郎は、Kinki Kidsと、96年スタートのフジテレビの音楽バラエティー番組「LOVE LOVE あいしてる」で共演。21日に5年ぶりに復活する同番組の特番「-最終回・吉田拓郎卒業SP」(午後8時)が最後のテレビ出演となることを明言している。

「NHK MUSIC-」で拓郎は、出会った当時まだ10代だったKinKi Kids堂本光一(43)堂本剛(43)に音楽の楽しさを教えた人物として登場した。年齢、実績的にも異色の組み合わせだった「LOVE LOVE-」を回想した拓郎は「一番最初のゲストが安室奈美恵さん。堂本光一君が安室奈美恵さんに『安室さん、拓郎さんをどう思いますか』という質問をしたんです。そうしたら安室奈美恵さんが僕のことを『ガチャピンみたい』って言って。僕はメチャクチャショックを受けて、すごい泣きたくなっているんだけど、堂本光一も堂本剛も、何かタガが外れて自由になって、次の週から言いたい放題になるんですよ、僕に対して」と苦笑い。そこから両者の垣根がなくなり、拓郎はギターを教え、音楽論をかわし、2人が曲作りや音楽の楽しさを感じ取ったという。拓郎は「謙虚な自分が生まれて初めて出てきたのは彼らと会ってからですね。だから先生みたいな2人でもあるんですよ、あの少年たちは」と、2人への感謝の言葉を語った。

番組には拓郎のほか、松本隆、山下達郎ら音楽界のレジェンドたちが登場し、彼らの証言で描くKinKi Kidsの歩みを振り返った。

拓郎は6月29日発売のアルバム「ah-面白かった」をもって「52年のアーティスト活動にピリオドを打つ」ことを表明。また、現在月1回放送されているニッポン放送のラジオ番組「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」の7月8日放送回に、スペシャルゲストとしてKinKi Kidsが出演することも発表されている。同ラジオは年内で終了の方向となっている。