今年デビュー40年を迎えた歌手中森明菜(57)の2時間特番が放送される。BS-TBS「中森明菜デビュー40周年 女神の熱唱!喝采は今も」(11月4日午後9時放送)で、TBS系「ザ・ベストテン」に多く残された映像などで構成される。

明菜は、時には神秘的に、時には気だるく、独特の雰囲気をまとい、圧倒的な存在感で多くの人を魅了した。マイクを置いて久しいが、その歌声は今も多くの人をとりこにする。今年はデビュー40年に当たる。16歳でデビューした明菜は、数多くのヒット曲を出し、日本レコード大賞を2年連続で受賞。歌に合わせたファッションやパフォーマンスは明菜、自らのプロデュースで「中森明菜の世界」を作り上げた。

TBSには明菜の映像が多く残されており、「ザ・ベストテン」は223回もランクイン。移動途中に地方局の玄関や新幹線の中で歌うこともあり、今回はそんな貴重映像を織り交ぜて紹介する。

登場する楽曲は「スローモーション」「少女A」「セカンド・ラブ」「飾りじゃないのよ涙は」「北ウイング」「難破船」ほか。また、作詞家の売野雅勇氏、歌手加藤登紀子(「難破船」を作詞作曲)、写真家の野村誠一氏がインタビュー出演する。

落合芳行プロデューサーは「82年はアイドルの当たり年と言われました。松本伊代、堀ちえみ、早見優、小泉今日子、シブがき隊、そして中森明菜。5月発売で出遅れたことも響き、中森明菜はその年のレコード大賞新人賞では選にもれてしまいます。しかし、抜群の歌唱力と圧倒的な存在感で、その後、歌謡界に確固たる地位を築いたことは、ご存じの通り。しばらく活動を休んでいますが、これほど復活が待ち望まれる歌手は、ほかにいないでしょう。番組では「ザ・ベストテン」「日本レコード大賞」などTBSの貴重な映像資料を駆使し、中森明菜のすべてのヒット曲を紹介します」とコメントした。

明菜は8月30日、長年の沈黙を破り新事務所設立をツイッターで発表したが、それ以降の発信はなく、具体的な今後の活動方針は見えていない。